コンテンツ企業が尻拭いをしてあげる余裕を持てることが重要で課題

TPPの話は日本国内では二次創作は基本的に訴える対象とはしないと、アメリカのフェアユースより緩い規定になった。
(ただこれが国内産コンテンツに限ってなのか、海外コンテンツに対してもなのか。また発表元が国内か国外にもまたがるのかにもよるので詳細は追って展開があるかもしれないが今の所未定である)

基本、他人が発表したコンテンツ(作品)は無断で利用してはいけない。
ということが全国民が知識として持てることが最優先であり最大の課題である。

現状、5~6割の国民はコンテンツを自分の作品に無断で利用してはいけない、許可を得ないと利用できない。という知識を持っていると思われる。
では次の段階としてじゃあコンテンツの使用時に利用者はコンテンツホルダーに対して
対価を払わなければならない。そこをどうするかである。

JASRACの規定では1曲あたりの1回の使用料は1200~1500円ほど(目安額)と規定がある。
本当なら自作動画に使った場合は前述と同額をJASRACに支払わなければならない。
しかしニコニコ動画YouTubeを見ている限り包括契約や個別契約している楽曲以外であっても
平然と好きな楽曲を使って動画などを投稿している。
ドワンゴGoogleはこれらの事態をレコード会社やコンテンツホルダーから指摘されるまでは
放置しているのが現状である。

今の課題は次のステップ「コンテンツ料を払ってもらう」に移っている。

MMDを躍らせるならBGMとして使った楽曲は1曲、多くても2曲で済むだろう。
しかし映画のようなものであればBGMだけでも10曲20曲以上になる。
無償作品であっても1.2万~2万円はかかることになる。
短編といえど映画となればその他の出演者や製作スタッフにもコストがかかる。アニメだってそう。
つまり創作力があっても、おいそれと作れないのである。

やっぱりそこを誰でも作る気があれば好きに使って作ってアップできるようにする
システムを構築しないと、本当にクリエイターを創出することは難しいという結論になってしまう。
その意味でコンテンツ企業が尻拭いしてくれることを期待したいのだ。