引退声優を追っていくと悲しくなる

よくこの人どんな人なんだろう、どういう経歴の持ち主なんだろうと
興味でウィキを探ることはよくあることだ。
有名な声優プロダクション、81プロデュースをいろいろ見ていたら
引退している声優さんも書かれている。
個別の声優さんのページを見ると引退した理由に
「声優では食っていけないから」
と言い残して辞めていっている声優さんがいた。

はあ、切ないなあ・・・


結婚後に引退されている方もいたが、高齢で逝去されてる方もいたり、
下記に挙げた殺人事件で逮捕され服役中の人もいた。
同服役者の無実を訴えるサイトは未だに存在しているのだが、驚いたのは
最高裁まで進んで確定していることだ。里子側は5千万円近い賠償金で
民事訴訟を勝訴している。
今年、麻薬で逮捕された女性声優がいたが、こういうのは本当に辛い。


ニコ生やTVに出演されている方は少なくないが、人気や仕事が取れないと
本当に辛いだけなんだろうなあと痛感できる。

アニメ「ゆるゆり」の特番をニコ生に出演されてた三上枝織さんが
アンケートを読むところで声優を目指してますという観覧者の分を読んだ。三上さんは
「なんでも出来るようになっておいた方がいいよ」とアドバイスをしていた。
放送の尺があって短くしか語れなかったと思うのだが、凄く的確なアドバイスだと俺は思った。
今や声優はアニメだけでなく、ナレーション、ゲーム、舞台、ニコ生などの放送、ラジオ、TV出演など
本当に幅広くなった。
今の声優は経験年数によってランクされており、ランクによってギャラが変わってくる。
デビューから3年間はジュニアランクといい1.5万円。その後ランクが上がり4.5万円まで上がっていく。しかし経過年で単純に上がっていくことからキャリアが伴わない声優は、製作側が
高いのに実力がないと思われて採用され難くなる。
上述した「食っていけないから」と言って辞めた人は多分この例に漏れなかった方なのだろう。
今やバラエティTVによく出演している金田朋子さんは聞かれる度に「声優の仕事は端役」と
言っているが、金朋さんのようにデビューから13年以上経ってると声優だけでは本当に生活できないことがわかると思う。

俺は声優になりたいと思ったことは1度もないが、声優やりたいって思う方は5年を目処に
花が咲かなければ諦めて他の仕事に就くことを考えた方がいいかもしれない。
30歳頃で花が咲く人もいるけど、声優の学校と養成所を経てデビューする頃には22~24歳。
新人扱いの3年が過ぎると26~27歳。遅くとも28歳にはジュニアランクが外れてギャラは
増えるものの荒波にのまれ始めることになる。
遅くとも30歳までに安定して仕事を受けられる先を見つけないとアルバイト併業スタイルから
抜け出せなくなる。そうなるともう声優の仕事が辛いだけになってくる。

だから簿記2級と運転免許くらいは取っておいたほうがいいかもしれない。
英語が好きならTOEIC800点、英検2級取っておくのもいいだろう。
何が言いたいかというと潰しが利くように自分でセーフティーネットを張っておく
必要があるということ。

今人気の声優でも明後日には仕事0に成る可能性だってある。
生易しい業界なんて何処にもないが、声優業は露骨に厳しい世界だと肝に銘じないと
ストレスの毎日になってしまうと思う。


遊魚静 - Wikipedia
 <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E9%AD%9A%E9%9D%99>

声優の給料(ランク制、仕組み)を解説! | 給料BANK
 <http://kyuryobank.com/geino/seiyu.html>