EUとして決める以上、影響範囲は28か国にも及ぶ。
2016年9月8日、EUは無断リンクを「違法」として判決を出した。
ちなみに同年4月には法務官の意見として「違法ではない」と表明していたばかりだった。
もちろんEU国内にはコンテンツメーカー、新聞社、雑誌社、音楽出版に映像出版の団体から
法整備と強化を懇願され続けていたことは想像に難い。
しかし様々な研究などに必ず他人の作品を「引用」や「参考」にするケースは常にある。
むしろそれなしに研究や論文は作れない。0から全てやることなど出来ないからだ。
俺はリンク(ハイパーリンク)は、参考元を明示しているだけに過ぎず、自身のコンテンツ(著作物)
に内包するものではない、と考えている。
何故ならハイパーリンクにはURLとURL先のタイトルしか記述しておらず、それだけで価値を
示せるに十分なものはないからだ。
もしハイパーリンクに、URL先の著作者が作成した画像や文章を自身のサイト上にダウンロードして
利用しているなら違反だと言われても仕方ないかもしれないが、ハイパーリンクだけに対して違法
だというのなら、もう何も出来なくなってしまう。
十分な議論を経ず、また明確な法律が無いにもかかわらず違法だと断罪して判決を出すのは
法律の拡大解釈をやってのけるEUならではと言う感じがする。
EUだから日本は関係ねーよ!とは言ってられない。
インターネットはその国でフィルタリングされない限りインターネット上に置いたものは全て共有される。
例え利用しているサーバーが日本国内であってもEUから見ることはできる。
自分が良かれと思ってリンクをつけた先はEU国のコンテンツだったら、そしてそのEUの企業が
違法だと訴えてきたら。そういう可能性が全くないとは言い切れない。
グローバル企業ならEUに支店があるし、EU内でホームページを開いている。そういった場合は
今回の判決は非常に由々しき事態。
とにかく自社や傘下企業のリンク以外は全て削除するしかなくなる。
更にはGoogleのような検索エンジンサイトは星の数ほどのリンクが存在する。
するとGoogleは機能できなくなる。当然EUから撤退せざるを得ない状況になる。
Wikipediaも被害にあうことになるだろう。
、じゃあどうしてそうまでしてハイパーリンクまでも規制し始めようと
しているのか?という背景をNWには取材して欲しかった。
確かにネットには違法に商用物がアップされ、また著作者の意図に反する利用のされ方を
しているケースは後を絶たない。
違法利用にリンクまで含めると、Twitterやfacebookもインスタグラムも事業をやっていけなくなり
ネットが完全に委縮してしまう。それでも、EUは本当にやろうとしているのだろうか。
やっていることは中華の検閲よりもさらに厳しい規制をかけようとしているとしか
俺は思えない。
明らかにEUは誤った判断をしている。
EUの新著作権法がもたらす「閉じたインターネット」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/eu-40_1.php>
無断リンクは著作権侵害=「プレイボーイ」写真閲覧-EU司法裁:時事ドットコム
<http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090900076&g=int>
第368回:欧州の著作権法改正リーク条文案と司法裁ハイパーリンク判決: 無名の一知財政策ウォッチャーの独言
<http://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-79fe.html>
EU法務官、著作権侵害コンテンツにハイパーリンクを張る行為は著作権侵害にあたらないとの見解 | スラド YRO
<http://yro.srad.jp/story/16/04/09/011219/>