終身雇用の話をしている時点でアホ丸出し

[経団連の中西会長が「終身雇用なんてもう守れない」と発言]

載ってる記事も読んでみたら、これたぶん取材して書いてる記者もアホなんだなと。

雇用の話をするのに140文字では答えられない。140分を使って話せたとしても厳しいかもしれない。

まず雇用だけの話はできない。
なぜなら雇用は社会や経済と密接な関係があり、影響範囲は非常に広く重大なことだから。
雇用は、非常に雑に言えば人にお金を支給している企業から金銭のアウトプットだが、
そのアウトプットは企業が販売してる商品を購入するので、雇用者もまた企業へアウトプットしている。
理想を言えば、同じ血液が身体全体を循環しているように、お金も滞りなく循環させることが肝要。
お金を流動的にするには、社会も、政治も、行政も、司法も流動的な対応ができる体質を持つ必要があり、
雇用も流動的な対応ができるようになる必要がでてくる。

私たち日本は、1970年前後のいざなぎ景気が終わり、バブル崩壊も経験はしてきたが
世界の製造拠点は中華やASEANに移っている。
それは土地や建物が安いからだけでなくその国で働いている人に払う人件費が
自国つまり日本やアメリカよりも安いからだ。でも日本は、お世辞にも給料が
高い国とは言えないものの中華やASEAN諸国と比べれば遥かに人件費は高い。

じゃあ日本はどうすればいいのか。私たちはどうすればいいのか。
必要なところに必要な人材がいて、不要になったらその人材をリリースでき、リリースした人材は
外の必要としている企業に入れるようになる。これこそが雇用の流動化した形態であり、
流動化した雇用は個人つまり労働者の生活を困窮させることにはならない。
今月はA社で働いているが来月はB社で働くことが何故いけないのか。
A社からB社へ移ることを今まで転職と言ってきたが、流動化された雇用の中ではこれは転籍というレベル。
転籍や転職を悪だというなら、引越しは誰もしてはならないってことになる。
そんなバカげたこと