年齢だけで運転免許証の返納義務化が難しい現実

[東京新聞:87歳車暴走で母子死亡 池袋8人けが「アクセル戻らず」:社会(TOKYO Web)]

まず返納を拒む人、やるといってやらない人を除いて障壁になっていることが幾つかある
・運転が必要な職に就いている
・家族を送迎しないといけない(寝たきりで病人の親がいるから、など)
・バス、鉄道網が身近になく不便なため、又はそもそも交通機関がない
・公共交通網が都心部、郊外部で充実度が違いすぎる

人はロボットではないので100回繰り返したらそのうちの何割かは失敗する

昔は高齢者運転の自動車事故が少なかったのは、そもそも高齢者が車を運転
しているケースが少なかった。
しかし戦後70年を超えて、60歳以上の高齢者層でも自動車を運転する機会が急激に増えた。
それは高度成長期の1960~80年に運転免許証を取得した人が多かったからだと思う。

俺なんかはじゃあ車に免許証を翳して、運転できる人か否かを車のコンピュータに判定させて
OKなら運転できるように、NGならそもそもエンジンがかからないようにすればいいんじゃないのか。と思う。
ではなぜできないのか。
1つ目は、自動車会社の反発。そんなの付ければたぶん5万円は売価を上げなければならない。
2つ目は、付けた場合、行政側に車の秘密情報を出さなければならなくなる可能性がでてくるのが嫌。
3つ目は、旧型車種には追加で付けなければならず、自動車工の店は特需で稼げるだろうが全ての車に取り付けるとなると相当年数がかかってしまう。
そのほかETCカードとの併用はできないのか?20歳の孫の免許で認証して70歳が運転する可能性だってあるのではないのか?などなど障壁は少なくない。


俺が免許証の返納でも実効性がないとしたのは、返納というが実質自ら免許取上げをしてるので
精神的なハードルが非常に高くなる。
これは本当に運転しても大丈夫な人は返納していて、本当にダメな人が返納していない。という可能性も浮上する。
今回の事故の加害者のように返納すると言っててやってない人は彼だけではなくゴマンといる。それを防げないし、防げてない。意味の無い事をするならもっと実効性の高いことをしたほうがいい。

ならば。全車に運転免許証をカードリーダーに読ませて、その情報から年齢や事故履歴などを参照させて、運転の可否を自動車の車載コンピュータに判定させ、OKな場合のみ運転をさせる。
という形までやらないと意味がない。
でもこれは先ほどいったように70歳のお爺ちゃんが孫に小遣いやって見返りに孫の免許で認証させたら運転できるよね?っていう話になる。これを極めてレアな事例で済むのか、わりと皆やってる事例になってしまうのか。
顔認証や声紋認証させるという方法もあるが、結局一時的に身代わり認証していたら意味がない。

ここはハイブリッドに、
・75歳で免許証返納を義務化
・75歳の誕生日を超えて免許証を返納していなければ罰金10万円以上
・自動車すべてに運転免許証の認証システムを導入
・認証システムに認証されない場合は運転できない、エンジンはかからない
・認証システムは過去3年間の交通違反履歴を保有できる
・自動車全車に酒気帯びチェックシステムを実装
ETCカードと認証システムは一体型が可能

75歳以上で継続して運転する場合は、
・在住する地域の警察本部長の承認が必要
・6カ月単位の更新が必要
・家族または親戚、会社など2名以上の同意署名が必要
・年1回、健康保険(ドック)検診の結果を提出が必要
・飲酒喫煙が多い場合は取得できない
・過去の事故歴が多い場合も取得できない
・過去の犯罪歴が多い場合も取得できない
・過去5年以上の運転歴があること

ここまで厳しくすれば、大方は防げるのではないだろうか。


身代わり認証は法律で罰金や懲役刑をつけることにして、免許証の認証システムは全車実装すべき。
だと俺は思うんだけどね。
そういうことを言える政治家が誰もいない。敵対政党の足元、荒ばかり見て批判することしかやらない政治家しかいない。