怒りしかない  ~いまさら労基職員増員


労働者1万人当たりの監督官の数は0・53人で、ドイツ(1・89人)、英国(0・93人)など欧州の先進国と比べて見劣りする。
こういう指標があるにもかかわらず、安倍首相は「働き方改革実現会議」を立ち上げているのは
やりたく無いが看板だけ掲げてみた、と言ってるのも同然だったというわけだ。
(読売新聞は日本の監督官比率は記事にしていないのも糞すぎるが)


でちょっと調べたら出てくる数字だが、この問題実は2000年ごろから起こっていた問題だったようだ。

更には当時の労基局の組合側は問題を指摘しており、労基局の在り方を問うている。
それを政府はみすみす見過ごして現在に至っていると言うのが実状だろう。


でイライラしたので調べてみた。
ドイツは人口8000万人、労働人口4000万人、労働者1万人当たりの監督者数比率1.89
イギリスは人口6400万人、労働人口3200万人、労働者1万人当たりの監督者数比率0.93
日本は人口12000万人、労働人口6497万人、労働者1万人当たりの監督者数比率0.5

アメリカの人口31890万人、労働人口15127万人。だが監督者数や比率は簡単には調べられなかった。
中華の人口130000万人、労働人口91583万人。同じく監督者数については調べられなかった。

GDPにおいて日本($4兆)より引けてるドイツ($3兆)、イギリス($2兆)ですらこの監督者数比率なのに、
あまりにも比率を下げ過ぎじゃないか?!ということ。

人が増えればよいと言うわけではないのは分かるが、現状は行き過ぎたスタッフ数の制限をした
政府の愚策が招いたものと断ぜざるを得ない。

本当に今更な対応すぎだし、どれだけスタッフを増員するかの具体的な数字すら出していない。
他部署から転属させれたとしても1000人程度だろう。だから新たに人を外から雇うしかない。


これで「働き方改革」とか言っているのは聞いていて片腹痛すぎる。



労働基準監督官、増員へ…電通過労自殺受け (読売新聞) - Yahoo!ニュース
<http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00050066-yom-pol>
労働基準監督官、世界は労働者1万人に1人なのに シジフォス/ウェブリブログ
<http://53317837.at.webry.info/201211/article_11.html>

統計局ホームページ/労働力調査(基本集計) 平成28年(2016年)9月分結果
<http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/>

ドイツの人口・就業者・失業率の推移 - 世界経済のネタ帳
<http://ecodb.net/country/DE/imf_persons.html>

中国の労働人口減少:予想以上に深刻、日本の二の舞を踏む危険性 | ロイター
<http://jp.reuters.com/article/idJP00025100_20150210_00120150209>