遠く、儚く、愛しいもの

俺はアイドルマスターラブライブもちゃんと見たこともないのでファンでも何でもない
ニワカでしかない。

ラブライブの劇中と同じ声優たちで結成したμ’sを解散させることは、
製作者や原作者たちにとっても辛い選択だったと思う。だってこのまま続ければ
毎年何億もの売り上げを約束してくれていただろうし、少なくともあと5年は続けられていたと思う。
声優たちだって長くはないにしてもあと5年続けられれば、経済的にも多少は潤えたはずだ。
それをあえて辞めるという選択をしたことは、断腸の思いだったと思う。

たぶん制作スタッフはバンナムの役員から辞める必要あるのか?と何度も言われたと思う。
そこを自分たちの信念でやめます!とはなかなか言えない。
バンナムだけではない。CDやDVDはランティスだから協業しているとはいえ
他社の役員からも散々言われていただろうと思う。
そして原案をだした電撃(現カドカワ)の担当者は本当に選択に悩みぬいたと思う。


ホビーのレベルだが小説を書く者として、この選択は間違ってない。そう思う。
自分の小説といえど登場する人物には愛情がある。ずっとずっと生きていてほしいと思う。
だけどそういう人生なんてどこにもないんだよ。
愛しく、儚い。それが人生だから。

今回の解散の話で狂喜乱舞してる人、涙流してるファンの人。気持はよくわかる。
でも人生って儚いってことも知るべきで学ぶべきでもあるんだよ。

昨日まであんなに元気だったペットが死んだり、友人がいなくなったり、お爺ちゃんお婆ちゃんが
亡くなったり。これからもっともっと辛いことがあるのだから。
絶望する気持ちは分からないでもない。でもそれに自分が打ち勝つ必要があるってことも
学んでほしい。
俺はそう思う。