ヤクザ映画が多くなるわけ

スピルバーグの大ヒット出世作E.T.」や「未知との遭遇」なんか相手が宇宙人だから、ファンタジーに扱うしかない。
JRRトールキンの「指輪物語」だって、登場人物にヒューマンは含まれるものの殆どがホビットやエルフという人間じゃない人物ばかり。でも作品として、興行的にも大ヒットを収めた。なぜか?作品にヒューマンドラマがあったからだ。

ヤクザ映画がヒットするのは、ある種の勧善懲悪があるだけでなく、ヒューマンドラマとして扱いやすいからだと思う。
北野武氏の作品の殆どがヤクザ映画なのは、ヒューマンドラマとして描きやすいからではないかと思う。
ヒューマンドラマであることがヒット作となるための前提条件であるなら、漫画ワンピースに対しても同じことが言えるのではないかと思う。


ただ、ヒューマンドラマだからといって一人に人物を丁寧に、深く掘り下げて描いているような作品は本当に少ない気がする。