謎、と言われる死

[ジェイク・エーデルスタインの著書によれば、伊丹は当時後藤組創価学会の関係を題材にした映画の企画を進めており、後藤組組長の後藤忠政がそれを快く思わず、後藤配下の5人が伊丹の体をつかんで銃を突きつけ屋上から飛び降りさせたと、自身が取材した人物が語ったという\[17\]\[18\]。また大島渚立川談志など古くから伊丹十三を知る人物も、警察が死因を「自殺」と断定した後も「不倫報道ぐらいのことで、あいつは自殺しない」「飛び降り自殺は絶対に選ばない」と話し自殺を否定した\[19\]。]
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%B8%B9%E5%8D%81%E4%B8%89)

確かにあれだけの作品を作ってきた人だからちょっとやそっとのことで自殺するとは考えにくい。しかし
創価学会とヤクザの関係を作品にするからといって、それだけで脅迫し自殺まで追い込むことをする
価値があるとも思えない。
もしヤクザ絡みなら、そこに億単位の金銭が絡んでないとより不自然だからだ。


何でこんな話をもってきたかというと、最近とある映画関係者が伊丹十三の死にはいまだに懐疑的だと
言ってた人がいたからだ。

死亡したのは1997年、つまりバブルがはじけた後だ。
平成3年にはマルボウが施行されており、ヤクザの稼ぎが徐々に削られ、また解体され始めた頃。
ヤクザが不法投棄で稼いでいたのを取材していたともあるので、ヤクザ絡みなら
この不法投棄の件の方が可能性が高いように思う。


でもそれからもう20年。
仮に伊丹氏の死がヤクザによる脅迫だったとしても、伊丹氏は戻っては来ない。
それだけではない。当時のヤクザ連中は方々に散ってるので、よほどの証拠がなければ検挙は無理だろう。
更にいえばヤクザが主犯なら警視庁が黙ってるとは考えにくい。
もっと言えば、もし伊丹氏がヤクザのアレコレを取材しているなら、その証拠書類や写真を奪いに
自宅や事務所が荒らされてたはずだ。


いまもヤクザは存在する。でも当時と比べれば山口組は解組の方向だし、日本のヤクザ界をまとめられる
だけの力のある組織はもう存在しない。