米中露は政争の具にしたいだけ

国連公式の統計では、北朝鮮の人口は約2400万人とされている。(2011年)
(ほぼ難民と言っていい)人たちが自国に流れ込んできたら?ぞっとなるから
「現状維持させたいのが米中韓の考えだ」
と結論して締めている。が、俺は全然違うと思う。

米中露は北朝鮮を政争の具にしたいだけ。



2400万人の難民が流入してくるから避けたいために現状維持するように仕向けている。本当にそうだろうか?

じゃあドイツが東西に分かれていたときは西ドイツ側は東ドイツの難民を食い止めようとしていたか?という話を持ち出したくなる。
もちろん1989年と2011年は世界状況が違う。しかし当時の東ドイツは今の北朝鮮ほどではないにせよ西ドイツからすれば成績の悪い生徒という印象だったことは確かだろう。西ドイツにとって東ドイツから難民を世話したいとは本当は思ってなかったんじゃないだろうか。
結果は現在のように1つの国になり、ベルリンの壁崩壊は冷戦終結の一幕になった。


金正恩氏は27歳。まだまだ尖ってる時期ではないだろうか。
金正男氏、金正哲氏、ヨジュン氏が兄弟がいる。いずれも40歳以下で政治家、国家権主として見ればかなり若い。これに今まで
金正日氏についてきた側近、政府幹部の口から不満の声が漏れないとは思えない。

少なくとも年内は喪に服すだろうから内紛が起きるとは考えにくい。しかし喪を終えたあとは、いろんな動きが出てくると思う。もし北朝鮮が経済的に円満だったら多分外交で多少のごちゃごちゃがあったよねくらいのことで済むと思うが、知っての通り北朝鮮の経済はどん底。農業も天候災害で不作続き。これじゃあ不満は大きくなるばかりだろう。


番組中、松尾氏や立花氏の疑問の声に対し玉川徹氏は「世界は冷徹なんですよ」と応対していたが、それは違うだろwと思う。

北朝鮮の政府を非難し改善を求めるべきだが、北朝鮮の国民は助けないといけない人たちばかりだ。
もっとここに国連が入っていくべきだが、入っていかない。
韓国は南北分断により被害を受けている国民が少なくないのに、積極的に動いているように見せることしかしていない。

本当のところは、韓国も中華も日本もなんだかんだ言っても結局は「アメリカ依存」になってしまっているという経済関係があるために、本来すべきことを避けてしまっているように感じる。

じゃあアメリカが積極的にならない本当の理由は、北朝鮮に手間かけても「何のメリットもないから」だと思う。

多分アメリカは北朝鮮が核を持っても旧・ソ連と同じで発射できないと思っていると判断しているはずだ。根拠はキューバ危機の例がある。キューバ危機でソ連は核を発射しなかった。それはアメリカに勝てないだろうと判断したからだと言われている。
自爆決死で核を発射する可能性は無いとは言えないが、それを選択すれば核発射の前に内紛が起きるだろう。そんなデメリットも考えずに核のボタンを押せる人はバカ政治家といえど居ないと思う。


日中韓露は経済でアメリカに依存しているという実態。
米中露韓は政治で北朝鮮を政争の具にしたいという実態。

これらが捻じれ込んで異様な光景になっているために、北朝鮮を崩壊させたくないから思い切った行動に出ないのだと思う。
これは決して良い行動ではなく、痛烈に批判されるべき行動だと思う。


韓国国民レベルで言えば離散家族を中心に南北統一を希望しているだろうが、韓国政府は統一はとんでもないと思っていると思う。
日本は、番組では「どう考えているか一番分からない」とコメントされていたが、アメリカに頼っていたいって言うだけだと思う。責任取るのは嫌だからお金だけ払うので何とかしてねという最低なパターンw


北朝鮮は独裁国、悪の枢軸と言われ罵られているが、実のところは他国から責任を擦り付けられているだけの国だというのが実態だろう。



[参考元]
テレビ朝日|情報満載ライブショー モーニングバード
< http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/ >

Rural Population, Development and the Environment 2011 Wall Chart
< http://www.un.org/esa/population/publications/2011RuralPopDevEnv_Chart/ruralpopdevenv2011wallchart.html >