電力は「地産地消」が基本になるべき

昨日、ゲイツ氏のインタビューに苦言したが、しかし原発が安価な電力生産元であるという現状に違いは無い。
俺が何度も言っているのは、原発は人の手に余るもので管理は出来ないものであるということ。

私たちは、全体の電力量の3割以上を原発に頼っている。一方、4割以上を火力に頼りCO2を大量に排出している。水力は5~17%程度の依存度だ。

CO2低排出で、安全で、安定し、安価に使える電源。全て満たせるものは先日まで原発だと考えられていた。
しかし神話は地震と共に崩れ去った。


原発の中身を見てみよう。
東京電力なら、福島と新潟のたった2県に依存している。
関西電力は、福井県に100%依存している。しかも原発依存度は50%以上と極めて高い。

もちろん地の利が地域で異なるが、その県で使う電力はその県が産生し使うべき時代に入ったと考える。

100%は無理にしても、最初は20~30%は自県で受け持つべきだ。
その為には高度な技術力、技術者を擁しなくとも使える「自然エネルギー発電」がベストだと考える。だから俺は自然エネルギー発電を推す。

地産地消化がもたらすものは多くあると思う。
現状のような1~2県だけに負担を強いることから脱却でき、負担県の負担が軽くなる。
主要電力会社の電源が止まっても、自県の主要施設は継続できる(配電線の問題はあるが)
自家発電を持てば、最小限の生活電力は確保でき、県や電力会社の発電負担を抑えることが出来る。


自然エネルギー発電は子供騙しと言うが、俺はビルゲイツ氏の言っていることのほうが現実味無いと思う。
原発を運営・管理する人はどうするの?それだけ人いるの?メルトダウンは絶対起こらないとか言えるの?言えたとして納得できるだけの証拠を出せるの?建設費8000億~1兆円より安いの?

俺はビルゲイツ氏は技術者ではあるが敏腕セールスマンだったと思っている。だから原発売れたらそれでオシマイだと考えているのではという疑念がある。
賞味期限が来たら捨てる、廃炉するという絶対厳守の法律をつくらないと、いま新原発を建てました30年経ってもまだ使い続けますじゃあ、福島の悪夢はまたやってくると思う。
つまり原発の売り手であるゲイツ氏ひとりでどうこうできない部分が多くあるということだ。
しかし自然エネルギー発電は、問題ゼロではないにせよ、メルトダウンが起こり放射能汚染をまき散らすという二次、三次被害は多分無いし、あっても極めて限定的だと俺は思う。

自然エネルギー発電つくるならサハラ砂漠全土に太陽光パネルを作るべきみたいなことを言って、自然エネルギー発電は富裕層しか持てないものだというが、じゃあ貧困に喘ぐ地域に原発つくれるのか?といえば、それもNO!だと思うよ。どうやって数千億~一兆円もの資金を得るの?
インドや中華内陸部や中東や南アメリカ、アフリカの各国の現状を見ましたか?と言いたくなる。

むしろ富裕層は全て自分で使う電力は自宅で賄ってくれ!と言いたいw

それから何も全ての電源を自然エネルギー発電にするなんて一言も言ってないww
原発の依存度(30~60%)を、今の半分以下にし、更に翌年はその半分にし、と原発が負担している発電をゼロに出来れば良いと言っているだけ。これからも火力、水力発電には依存し続けると思う。

それだけ新原発をプッシュするなら、どうしてアメリカで原発建設計画が頓挫してるのか説明してほしいものだし、どうして頓挫させないように納得させられなかったかを聞いてみたいものだw



再三再四言うが、
これからの電力は、「地産地消
地域で使う電力の20~30%は自県負担で発電すること
富裕層(年収1000万円以上or資産二億円以上)は、必ず自家発電施設を持つこと

これが出来れば、自ずと原発は要らなくなるだろうし、ゼロにできなくとも現行の半数以下にできるはずだ。