ニッチ産業で終わらなければ良いが・・・

ボーカロイド2が出て、初音ミクが発売されて3年以上。もうニッチ産業じゃない!と言う人もいるだろうが、俺の印象ではインディーズ域から出ていないと感じる。それはやはり売上げと継続力の点でまだ不安があるからだ。

ボーカロイド楽曲集(アルバム)を出してオリコンランキングを賑わせたことも何度かあり、決して他の楽曲・歌手のアルバム売上げに劣るものばかりでは無い。
既に3年。でもまだ3年である。この先10年、20年持つのか?と言えば、既存の素人音楽バンドが出すインディーズレーベルは波が激しく、男性バンドならルックスで売れてる所も少なく無い。
良作なら売れる。という理論がいつでも有効だとは言えず、どこかで飽きがくる。

そんな落ち込んだ時に限って多くの訴訟や悶着があると、JASRACのような老舗ならそれなりのパワーがあるから対処できるだろうが、ノウハウや資金が乏しいと思われるボカロ著作権管理会社だと非常に辛くなってくるのでは?と思うのだ。
窮地になればJASRACから招いて色々指南してもらうのだろうが、お互いの癒着が取りざたされれば、なんで独立してあるの?と言う話にもなりかねない。JASRACとは違う組織でやる以上は、自分自身で処理せざるを得なくなると思うのだ。


正直、初音ミクで盛り上がっているのはニコニコ動画を利用しているファンでしかないと思う。
歌手はアイドル(憧れの人)であり、それは二次元で描かれたものでは物足りなくなってくる人が多いと思う。歌われる曲がいくら良作であってもだ。

後気になるのは、こういう著作権活動を正しく理解してくれる人がどれだけいるか?だ。
自分が作ったボカロ曲の著作権料を求めるわりには、ネット落ちのファイルをコピーして利用する。そんなのだと意味が無い。自分の著作権を主張するなら、相手の著作権も認めなければ。


新進活動家たちを守ろう!という意気込みは良いと思うが、表立って見えてない部分を覗くと大きな責任を負う覚悟あってなのか。という不安を持つ。




クリプトン、VOCALOIDクリエイター向け音楽出版事業を開始 自由な利用と対価の両立目指す - ITmedia News
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/29/news095.html >

ボカロ曲の著作権管理会社、ヤマハの委託で設立 収益化を支援 | ニコニコニュース
< http://news.nicovideo.jp/watch/nw72715 >