いまだに遅れているTV番組のネット配信化。

近々NHKはネット配信を本格化させるという話がある中で、まず著作権者団
体が強行にも難色を示していることが、進まない1つの理由。

また今夏開始予定の「コピー10」は最大10回まで複製可能としているが、今だ
著作権者団体側とハードメーカー側の溝は大きく、開始直前で頓挫する可能性
もでてきている。
基本的に無制限としている欧米と比べて、かなり厳しい措置をしているにも拘
らず、日本の著作権者団体は、強引なまでに権利を主張し憚らない。


TVの視聴率は年々落ちてきており、広告収入も落ち込む一方。
TV局はスポンサー探しも苦慮しており、広告主側は数こそ多く出さないと効
果無いとは言え、ネット広告はラジオ放送を超え、更に上昇する雰囲気すらあ
る。
だからといってネットがTVを凌駕する、とは思えない。なぜなら今のネット
はまだまだオタク向けな風味があるからだ。

TVは、電源入れてチャンネルボタンを押すだけ。それだけ。

ネットは、電源入れて、IE立ち上げて、お気に入りにあればいいが無ければ
長いわけのわからんURLを入力しなければ見ることが出来ない。
文章が途中で途切れているなあと思ったら「次のページ」へと書いてある。ど
こを押せば続きが見れるんだ?と、パソコン知らずの方はイライラがつのる。
そして最後にアンケートに答えてください、とかあれば、不慣れなキーボード
で文章を入力したりしないといけない。面倒くさい。

つまりネットは使う人は使うが、使わない人は全く使わないという両極端で、
テレビほどの軽快さがない。(将来そうなるかもしれないが)


しかしネットは、FTTHこそ一部地域で利用できない問題もあるが、9割以上の
地域でブロードバンドでネット通信できる。SD画質程度なら画面の乱れも少
なく、山間部であってもストレス無く見れる。この利点は、やはりTVにはな
い。


まずTV局側の体制が遅れている、人材不足というのもあるだろう。
が、既に放送済みのタイトルや、放送用とネット用を同時に製作するような体
制を確立しておけば、同時放送は決して出来ない事は無い。

著作権を踏みにじる者がいることは大いに問題だが、だからといって放送局側
も視聴困難エリアの方に対する救済策が進んでいない事も同様に罪があるよう
に俺は思う。

特に地域差が大きく出てしまうテレビ東京(日本経済新聞)系は、費用は嵩むと
思うが、中継局が増えないのなら、ネット配信をもっと積極的にやって欲しい
と思う。




アニメ違法アップの逮捕者 「最速の職人」ともてはやされた理由
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080512-00000003-jct-sci