着ぐるみを剥がすな。冷戦時代のツケを払わされる今。

1つ目はケンドウコバヤシ氏の雨上がり決死隊解散のインタビュー。

 

[ ケンコバ「お笑い界は破滅する」 雨上がり決死隊の解散翌日に語った危機とは?(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース ]
( https://news.yahoo.co.jp/articles/91d132e5bb2ef87e71fc624ac2747b4c6ece76db )

 

ブクマコメントには次のような意見、感想があった。

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この中で共感したのは次の意見。

kuzumimizukukuzumimizuku随所に悪ふざけを挟みつつ意外とお笑い論は的を射てるように思う。「芸人がお笑い論を語る時代」を危惧しつつ自身が語ってしまうという矛盾構造も「ただ真面目に語ることは避けたい」ケンコバなりの芸人魂を感じる。

 

 芸人魂かどうかわからないが、ただ真面目に回答するのは避けたい・・というところは俺も感じた。それは芸人こうあるべきやみたいなものじゃなく、自分なりのポリシーみたいなものがあるのではと感じる。

 

これプラスで思うところは、マスゴミ含めて周りが芸人たちの身ぐるみ剥がし、着ぐるみ剥がしてそれが結局 夢を与えるのではなくシラケさせてしまう事になってしまう事に対する懸念があるのだと思う。

マスコミはケンコバの元に訪れたのは雨上がり決死隊の解散に対してインタビューだったはず。芸能界やお笑い界の一般論を聞きに行ったわけじゃないと思う。でもケンコバとしては答えたくない。だから話をそらしつつ、あまり僕たちが着ている着ぐるみを剥がすようなことはしてくれるなと訴えていたように俺は感じた。

 

お笑いブームは何度も波がある。

1960年の演芸。1980年の漫才。1990年のお笑い第三世代。1990年中盤ごろのボキャブラ時代。2000年のM-1エンタの神様世代。最近の波は2018年と言われている。

でも俺の印象では自分の30代のころでお笑いは終わっている、仕事や他の趣味など更には2011年からTV離れでお笑い自体を見なくなったから。時々求めるお笑いは20代や30代当時に見ていたものをYoutubeで見る程度。能動的に笑いを見ようとしなくなった。

そもそも何を以てブームと言っているかの基準はわからなく、非常に曖昧。ブームは世の中やマスコミが言うものと、個々人の中にあるものがあって、それがリンクしてない場合が多いと思う。

2000年当時もインターネットは37.1%の普及率があった。2019年には89.8%の普及率がある。

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総務省 2019年版の「通信利用動向調査」

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「毎日テレビを見るの老人ばかり」キー局が冷や汗をかく"テレビ離れ"の最新データ 衝撃「若者の半分はテレビを見ない」 (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)( https://president.jp/articles/-/47695?page=2 )

 

これらを見ると明らかに一番お笑い番組を求める世代が、お笑い番組を見る機会が減っている。LINEやTwitter、ソシャゲでお笑い番組はやってない。だから触れることさえない人も結構いるんじゃないだろうか。そう思うとお笑い業界はもっと意識的にならないと二度とブームは来ないと思う。

 

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2つ目は、アフガン情勢。

 

異論反論あると思うが、宮台氏の言っていることは反れてないと思っている。
https://twitter.com/Yuelon99/status/1428246669015937028?s=20

 トランプはバイデンを批判しているが、アフガン撤退を決めたのは批判しているトランプ自身だった。

 

www.yomiuri.co.jpこの記事で英ジョンソン首相がいっていることは、米軍撤退は判断ミスだと批判した一方でもう軍事介入に限界があることを認め、

アフガンを再び国際テロの温床にさせない点で利害を共有する国際社会のパートナーと協力すること

と語っていることから、テロ国家化させないようタリバン政権を支持する中露と話し合うしかないと言っている。

anond.hatelabo.jp増田ブログはあまりにも端折り過ぎてて雑ではあるが1878年ごろからずっと脈略と続いている混乱だと思っている。

ソ連を意識して米国がアフガン在留をしていたのだが、宮台真司氏がいうようにアメリカがアフガンを利用していたにもかかわらず傀儡として擁したガニ政権を、自国の経済的都合だけで撤退つまりガニ政権を支援することを放棄した。

当然そこに中国、ロシアがタリバン全面支持を示して対米、反米運動を盛り上げようとするのは当然の流れ。

しかし先に言ったように英ジョンソン首相は、もうどうにもならない元の木阿弥だと言っているので、タリバン政権をガニ政権に戻すのは不可能だと俺も思う。

 

アフガンは殆どが山岳地帯。旧ソ連タジキスタンウズベキスタントルクメニスタンとイラン、パキスタン、そして局所的だが中国の計6カ国に囲まれている。

産業は、鉱業(銅、石炭、クロム、天然ガス)と中国企業が始めた産油がある。豊富な希少金属鉱脈があるが輸送インフラが充実していないため活かせていない。今回中国が台頭してきた理由に希少金属の産掘権を得たい目的もあると思う。

 

結局のところ国際社会(もっと言えば西側各国)がアフガンの守りをアメリカに任せっきりにして協調、協力と負担分担してこなかった。もともとは英、仏、米が手出しをしてきた地域だから、同じEUであってもドイツ、イタリア、スペインらが積極的に参加しようとしないのは当然だろう。

いまの国連は実質中国の思惑通りに動いている以上、国連が介入することは考えにくい。人道支援はできるだろうが、正直タリバンの言いなりになるしかなさそうと俺は思っている。

懸念されている女性の権利は20年前よりはマシなだけで実質剥奪されるだろうと思う。

 

国際社会とは何か。国際的支援関係って何だろうか。

これを考えると結局 民主主義と社会主義の政治論争から離れられないのだろうなと思った。