Youtuber、登録ユーザ1万人以上という壁

https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20190621-00131020/

広告を設定(※チャンネル登録数は1,000人以上必要、年間再生時間4000時間以上必要)すると、YouTube広告の収益は、1再生数につき0.05円~0.1円の単価

0.05円の単価とすると、月間200万回の再生で10万円
0.1円だと200万回の再生で20万円。

1日1本毎日だと、月30本で 1本あたり 6万6,666回の再生
土日祝を休むと、月20本で、1本あたり 10万回再生

 この記事の妥当性、適正性はわからないが、仮にこれが正しいとした場合。

月20万稼ぐのに400万回再生される必要があるということ。

月50万稼ごうとすると月間1000万回以上再生されないと無理だということ。
しかも、平均視聴回数6.7万回を超える動画が月30本以上が必要だということ。

 

動画といってもそれこそ秒で終わるものもあれば、何時間にも及ぶ大作もある。
旅費を払ってロケ撮影するものもあれば自宅でスマホ使った撮影でおわるものもある。

また著作権物絡みある内容だと、権利者と契約や交渉、承認手続きなどが必要になり、場合によってはロイヤリティ(公衆送信権などの利用料)を支払うことになる。
そうなると月50万円を稼いでも手元に残るのは大した額にならない。

 

で。

じゃあ権利元がウチのIP資材使って金儲けしてるなんてありえん!といって、Youtuberに3割の利用料を払えとしたとする。

50万円x30%=15万円

でもここで考えよう。月50万を稼ぐのにYoutuberは1000万回も動画を回さないといけないわけで、そんなトップクラスの人って一握り。仮に自社IPを使った放送や動画をしているYoutuberって何人いるだろう?って考えると、多くても10人、下手しなくても2~3人しかいない可能性は十分ある。

仮に10人いたとして15万円x10人=月150万円、年1800万円の権利収益を得られる。これならYoutuberを訴えてでも勝ち取る価値はあるだろう。

しかし。

実際は月間再生数100万にも及ばない人が殆ど。こんな人たちから30%取ったところで月5000円以下。10人いたとしても月5万円以下だ。

企業として月100万に満たない売り上げはゴミ。人件費その他の経費を使ってまで回収するレベルではない。むしろ経費のほうが高くつき赤字になる。

IPは資産だから守らないといけない。
しかしだからといって費用対効果が薄いことをやるほど暇ではない。

となると何が必要か?と言うことを考えると、状況を掴んで、自社IPを使って放送などしているYoutuberをコントロールできることが重要だということになる。

 

うちのIPを使ってもいい。その代わり何を使って放送したか必ず報告をしろとか、どれだけ視聴されたかなどアクセス情報を提供しろとか。そういうことを義務付けさせて草の根情報だが収集をしてそれを自社マーケティングに活用するのは1つの手だと思う。

また無償で使わせるわけにはいかないというのなら、月5000円や1万円を払えば認めるという定額料を科すことも1つの手だと思う。

 

問題の一番は勝手に使われ、勝手にコピーされてしまうこと。

それを最低限なくすようにしなければならない。