見始めて半分で止めてるんだが、ちょっと思うところあって書く。
本作は2015年に公開された映画で、和久井健の原作漫画をベースにしている。
全体の1/3あたりで山田優演じる涼子が龍彦(綾野剛)に、スカウトに困ってるなら自分の店でくすぶってる子を紹介すると言ってリストを書いた封筒を渡す。
用事で涼子の店に来た龍彦を相手にしたキャストが、偶然にそのリストに書かれていて龍彦がバツが悪いと困惑するシーンがあった。
このシーン、一見どうでも良さそうに思うところかもしれないが、例えば上に認められた中堅が上司から異動を考えてる人のリストを渡されたとしたら、それが自分だとしたらどうだろう。と考えると、わりとホラーじゃないだろうか。
こういうシーンって割とリアルでも良くある話な気がする。
悪いところはないが成績が悪く少し足手まといになってる社員について上司からどうにかしてくれと相談されたら、正直戸惑うことしかできない。
いきなり面談してヒアリングしたところで良くて溜息しか出来ないと思う。
箸にも棒にも掛からない人を一人前に伸ばすには、その人の人生が180度変えるくらいのインパクトを相手に与えるだけのパワーが自分に無いと無理だと思う。
それが1人だったらいいが10人も20人もいたらノイローゼになる。
言いたかったことはこういうことってリアルでありありだよね、っていうことなんだがもし仮に自分に降りかかったらどうしようっていうのがある。
育成してどうこうなるならまだいい。根本的に本人の考え方を直さないといけない場合はどうしようもない、ということだ。
で、
何故途中で見るのをやめたかというと、最後まで見る気はあるのだが
わりと陳腐なVシネ程度だなと感じたところにある。
全体が1時間20分で90分もない。この短い時間で収めるにはそうするしかなかったのかもしれないが、画の迫力はあるけど、ストーリー展開や台詞がもう1つ俺的にしっくりこなかった。