本気で宇宙開発するならISSだけでは無理

 

ボーイングの新型宇宙船、実験失敗 軌道外れる (写真=AP) :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53651980R21C19A2000000/?n_cid=SNSTW001

 

SFアニメじゃないけど、本気で宇宙開発するなら東京ドーム何個分もあるような巨大なステーション作らないと無理。でもそういうものを宇宙空間に作ろうとしたら何百兆円だろうね。

ISSでさえ建設に約3年、運用終了までの総費用が16兆円くらいと言われてるので、その数百倍もあるものを作ろうとすれば2000兆円あっても足らないんじゃないかな。

なんで東京ドーム何個分ものを作れといっているかというと、工場を作っておく必要があることと、伴って巨大な資材置き場を作っておく必要があるから。

さすがにネジ1本ないから宅配に頼むってわけにはいかないからな。こうのとり(HTV)1台140億円(最大積載6トン。露、米のHTVは約3トン)もかかるんだからおいそれと配送依頼かけれない。

冗談抜きでAmazonの米国内倉庫なみの大きさを用意しておかないと急なときにも対応できなくなる。

 

更にそこで作業する人の住居(プライベートルーム)も欠かせない。

働く人は数千人規模になるだろうから健康キープするための施設や医療施設だって必要になる。風邪になったからといってロケットで直ぐ地上に戻るってわけにもいかない。

滞在期間は最長でも2年、できれば1年で地上に戻らせないと健康上の被害が小さく無くなるだろう。

 

イーロン・マスクは火星への有人飛行と移住計画を持っていて近々実行するしている。

しかしそれには超高度技術と超巨大運搬船が不可欠で、中継地点もなく速やかに実現できることはまずない。

 

もっと大きな問題がある。

それは一国では成し遂げられないほど超巨大プロジェクトを、本気でやりたいと思っている国が1つもないことだ。

15機も月面計画を実行したのは米ソ冷戦があったからこそで、当時は軍事時代だった。

でもいまはITが進化した経済力時代。
人口10億規模の中華とインド、次いで2億超のインドネシア、ブラジルが経済力をもってきている。4国あわせて30億近くになる。現在の世界人口(約75億)の4割方を4国が占めている現状を鑑みれば、世界人口の面では地上は圧迫感がありそれを地球外に持っていきたいが、これ以外の理由で宇宙に場が欲しいという欲求はない。

つまり今は地球以外の場はとてもリスキーだという判断しか下していない。

誰も手を出さないうちに手を出していずれくる時代のために先手を打っておきたいのがイーロンマスクやジェフベゾスらであるが彼等の命あうるちに達成できるとは彼ら自身思ってないと思う。よくて億単価の宇宙旅行の旅行会社をたてるのが関の山だと思う。

2060年には世界人口100億を超えることが予想されており、それに伴い様々なdisasterが降ってくるだろう。グレタさんをディスるつもりはないが彼女が半狂乱に言っていることを笑いものとして取り上げてる世界だが、それが冗談で済む話でなくなるのは目に見えている。
宇宙進出は容易くはない。数千万円どころか数千兆円レベルの失敗を何度も繰り返さないとたぶん達成できることは無いと思う。宇宙事業は一国で賄えるプロジェクトではない。だからそれだけのベネフィットを見出せなければ1会社のモノ好き社長でなければやらない。