野球なら7年同じチームに所属すればFA宣言できる。つまり公認で転職ができる。
IT業界に限らずどの職種であってもこのルールは暗黙のルールになっていることをまず知っておこう。
最初つまり高卒や大卒で初めて就職する会社は、雰囲気や給料、通勤がしやすいなどで決めるだろう。俺はそれで良いと思っている。
でも。志の高い貴方は頑張って履歴書を書き何度も面接をして頑張り抜いて就職したいまの会社を3秒も考えずに退職届を書こうとするだろう。
でも待ってくれ。
日本は地球上でもっともオカシナ国だ。その国でのルールは「7年ルール」があるのだ。これを無視して会社を退職すればあなたは転職先で困ることになる。いや転職先が決まらないかもしれない。そこを十分理解した上で、1秒で決めた退職届を明日朝に出すか、ラックの下に閉まっておくか。明朝になってからもう1度考え直して欲しい。
そして7年。
7年続けると会社だけでなく業界の裏まで分かりだしてくる。闇ってやつだ。
現役大卒で23歳で就職した志し高い貴方は30歳。たぶん会社と業界に辟易していることだろう。そしてここで初めて転職のタイミングがおとずれる。FA宣言できるタイミングだからだ。
転職はただ給料を上げるため、職場の空気を入れ替えたいため、新しい女の子と出会うために行うのもその人の人生だと思う。
でも志が高い貴方なら転職先の企業を見据える必要がある。自分に付加価値を与えてくれる企業はどこなのか。
人は会社を移ることを転職というが、俺はそうは思わない。
自分のスポンサー、資金調達してくれるベスト顧客を選ぶのが俗にいう転職だという考え方だ。
最初の就職のときよりも多くの企業に足を運び、担当者に食って掛かる勢いで質問を投げればいい。転職する前のまだ退職するまでの間に、月に1~2度でもいい、転職活動をすすめていけばいい。そして自分にとって何がベスト解なのかを実体験ではかることだ。
ベンチャーがいいかもしれないし、大企業がいいかもしれないし、個人事業主のほうがいいかもしれない。でもそれは様々な自分の経験を踏まえた上で出すべきだ。
転職は恥だという教えが根強い。私もそう思っているところはある。
でも私自身の経験からいえば転職は罪ではない。堂々とすればいい。だけどちゃんと理由を付けた方がいい。
きっと60歳の定年年齢まで同じ会社に居続ける人がどれだけいるのか分からないが、多くの人が転職を経験しているはずである。自慢にはならないが卑下する必要はない。
夏にTシャツ、冬にコートを着ることをバカにする奴こそ批判されるべきだ。
いい転職を。