日本の大企業はディストリビューターになり損ねた

会社の課長や部長やそれ以上の職って書面を書いたりすることはあっても製品に関わることはない。製造系(実務作業)は係長以下のスタッフに任せるのが一般的だ。

企業もそうあるべきだと考える。

大企業は会社組織構造からいえば部長クラス、中小は係長クラス、小零細は主任や一般職クラスに相当すると言いかえるだろう。

大企業は製品企画こそするが、管理は中小、製造は小零細が行う。

大企業はディストリビューターとして、下請けの中小零細に企画実現を依頼するか、下請けから上がってきた企画や製品を受け容れて流通させるべき役目であるべき。

そう大企業は流通網であって本来製造にかかわることはしてはならない。

しかし実際は、大企業も製造に直接かかわってることが多く、俺が言う本当の意味での住み分けができていない。

 

大企業は資金調達と販路(流通インフラ)を担うことに特化すべきである。

住み分けができてないから色々とトラブル。罪の擦り付けが頻繁に起こる。

 

また中小零細も、自分たちは大企業から仕事をもらうのが仕事だと思いすぎ。受け身すぎる。

先に行ったように大企業は資金調達と流通インフラなのだから、自社製品を開発、製造して流してもらうよう掛け合うべき。マルシー(©)こそ相手企業名になってしまうが、企画や開発・製造元は自社になるのだから自社に箔が付く。

 

これらの意味では昨今の流行であるクラウドファンディングは理に適った商形態だと思う。零細や個人が企画やPOCをやって賛同者を募り資金確保をする。

ヤフオクやメルカリをそういう場として使う人もいるから、零細や個人で起業している人にとってはこういうのがいいのかもしれない。

 

 

話変わるが、

その時代、時代に合った商売をしないとダメだということ。

いろんな産業がコモディティ化することでトレンドにならなければ、どんな良い物を作ったところで先が見えてしまう。

コモディティではないニッチに拘るのもいいが、きっとそれらもそのうちコモディティ化するだろうと思う。だから商売としてやるのなら、業界がコモディティ化されたことを前提に考えないと、シェアを取れずに下請け、それも孫請け以下の下請けでジリ貧になることが見える。

コネクションも大事だし仕事以外のことで頭を悩ませることは少なくないが、根底のことをしっかり考えてやらないと立ち行かなくなってくる。そう思う。