すでに手遅れ・・・

月給13万円という待遇は、1990年前後から殆ど変動がないと聞く。

毎日新聞・Yahooニュースの記事に
「こんな環境で日本のアニメはいつまで持つのか」と元アニメータ(59)の方が
話されていたようだが、知人の話では、下流工程は1990年ごろから韓国、台湾、
中華の下請け会社に委託する事が増えており、国内で全工程を行っているよう
アニメ製作会社は殆どないのでは?と言っていた。


芦田豊雄氏は、オリジナルビデオアニメ(OVA)の先駆者的存在。1980年代
から最前線で活躍されていた方。
そんな方が「日本の制作現場は崩壊する」と、今更嘆いていること自体、認識
の甘さを露呈している。


日本アニメーター・演出協会は昇給できるよう経営陣と交渉を行っていくよう
だが、いま30分TVアニメの製作費が約1000万円と言われている。
もしアニメーターらが昇給すれば、この金額で製作できなくなるのは明らか。

ただでさえ視聴率が取れず、最近は平日ゴールデンから日曜朝へ移動している
番組が多い中、更にTVでのアニメ枠が減ってしまいかねない。

仕事が欲しい制作会社は、従来価格のまま引き受け、従業員の給与を据え置く。
またはもし制作会社が従業員の昇給を認めた場合は、受注確保のために受注額
を据置きし、それがかえって制作会社の赤字や借入が増すことに繋がるような
事になれば、制作会社の倒産が出てくる可能性もある。


国内アニメーターの減少は、もう止められない。・・と思う。
アニメーター育成学校の倒産もあり、後進を育成する場すら減っている状況も
あるからだ。

俺は、国内のアニメーターは限りなくゼロになると思う。そしてストーリーや
販売、放映などを除き、製作部門の99%は海外に移るだろう。


どうしても国内アニメーターを増やしたいのであれば、アニメ業界全体を抜本
的に変えていかなければ無理だと思う。




アニメ 制作現場から悲鳴 労働環境改善求め協会設立へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071013-00000022-maip-soci