実態把握30年以上も放置という闇 ~極定収入アニメーター

[若手アニメーター「独立して生計を立てるのは困難」、調査の半数超「家族から経済援助」 - 弁護士ドットコム]
(https://www.bengo4.com/c_5/c_1625/c_1499/n_7597/)

安倍首相が働き方改革を言い出して1年以上経っているが、何一つと改革されてない。
政府・経産省がすすめるクールジャパン戦略は2010年スタート。
8年が経過するが、いまだにクールと呼べる成果は何一つない。

アニメーターは完全出来高払いで、1枚200円前後で、検収をもらえた枚数分だけが収入になる。
15万円得ようとすると、月間750枚、20日労働だと日間38枚、1日8時間+残業2時間の場合で
1時間3~4枚は書き上げて検収を受ける必要がある。ということだ。


さて、先日アニメ監督ら製作サイドの方たちが集まるトークイベントを観に行って、
「もし組合ができたら、その時点で日本のアニメ産業は総崩れになる。それ以前に組合は絶対にできない」
と言っていた方がいた。

俺が大学生のころアニメーターをやっていた知人がいた。彼は当時で12~3万は収入を得ていたようだが
不満があってかアニメーターを辞めて、漫画家のアシスタントとバイトをやっていた。
それでもほぼ必ず2時間残業という毎日では土日休みがあっても動けなくなるほど大変だと思う。

今やいろんなところがアニメーターの現状を調査してウェブなどにレポートを出しているが、
政府や行政は何一つと動こうとしない。

何が言いたいかというと、こんなに長い間 問題になっているのに改善されないネックがなんなのか?が
分からないという事。
現役アニメーターの収入を調査してレポートを出しているが、実際の収入分布はどこも公表していない。
(と思う。俺は見たことが無い)


岡田斗司夫氏いわく、極定収入者はアニメーターの中でもごく一部。完全出来高払い制度は崩すことは出来ず
検収をもらえない絵を描くアニメーターが悪い。という主張をしていた。

俗にいう老害連中が人の壁となっていることが原因だとするなら、あと3~40年つまり老害たちが
片っ端から死んでくれるまで待つしかないということになる。

そうではなくて別のファクターがあるのであれば、クールジャパン施行年を起点とするなら8年も
何を調べてたんだ?しっかり調べろ!ってことになる。


やっぱりアニメ製作は闇が多すぎて、1つ1つ丁寧に開いて確認していくしかないのだろう。
たぶんそれは向う30年は最低でもかかるだろう。
その間にクールジャパンの看板を下ろしたり、経産省などアニメや漫画などの業界の監視をやめて
しまったらその時点で終わりだろうね。