疲弊しか残らないアニメ制作現場

製作委員会の中にも、「制作費を上げて問題がクリアになるなら、そこに対して全然ちゅうちょはない。むしろ言ってほしい」という声もあるのだとか。
この話はにわかには信じがたい。だったら何で月給6万という人が出てくるのか説明してもらいたい。

俺には、
どんなにその人の製造品質が悪かろうが雇った以上は月15万円を払う義務が
企業側にある。
という考え方を持っている。
月15万の根拠は特にある訳ではないが、
111,800
家賃 50,000
光熱費 9,000
スマホ 8,000
交通費 20,000
食費@800 24,800
上表が一般的と考えれば月15万なら何とかやって行けそうと言えそうだ。
もし親元やルームシェアや社員寮で家賃負担を減らせるなら生活は楽になるだろう。

MANGA議連で税制援助の話が出ているというが、それは声であって現実に動いているものではない。
そういう絵に描いた餅を見せてもらうだけでは困る。無意味。

アニメを作るぞ!となったとき事業計画を立てると思うが、その時に予算設計に製造つまり
下請けへの金額を正しく設定しなければ、いつまで経っても月給4万6万の人は減らないし無くならない。


アニメーターは簡単に言えば個人事業主としての契約。描いても上長に承認印をもらわなければ
カネにならない。月4万の人はいくら描いても採用されないから月給が低くなるんだと岡田斗司夫氏らは言う。
俺は以前から言っているが、だったら何でそんな採用率の低い連中と契約を継続してるんだ?ってこと。
個人事業主契約なら契約期間が3か月なり半年で区切られているはずなので、製造品質が悪すぎる方とは
契約更新の時に更新しなければいい。そうすれば自ずと月15万20万かせげてるひとだけが残っていく
はずなのに、いまだに月4万の人が大勢いるというのは、経営側のワガママだとしか言えない。

ボトムアップで考えればいい。
アニメータースタッフ30名x15万+・・・・で計算していけば、そのアニメを製作するのにどれくらいの
予算になるか見えるはずだ。
じゃあ優秀なアニメーターへの還元はどうするのかということで悩んでいるなら、ボーナスで還元すればいい。

あといまだに海外展開が消極的なのは何故か。
確かに海外で流通させるとなれば英語が使えて、商流を知っている人が必要になるという課題はあるが
中堅以上の企業なら自社で賄えなくてもアウトソースでやっていけるはずでは。
出資者への還元率を20%から15%にしてもらえるよう交渉をしつつ、率ではなく総量金額で納得してもら
得るよう交渉すべき。
ボトムアップで考えて行って、理想論では1作品あたり何億円の売上、利益を上げればいいのか。
それを出して、それに適う作品だけを作ればいいんじゃないのか。
作品本数(製品数)だけにこだわってやってるから、いろんなところにしわ寄せがくる。

政府や行政側は、しっかりとした経営指針を示して、これに適う事業者には認定証を出すとかしてやらないと
いつまで経っても月給4万の人は無くならない。だから早急にやるべき。

と言ってみたが、やってるやってるやってるの繰返しだけで彼等から成果を聞けてないことを思うと
口先だけなんだろうなってことが分かる。
そう思われたくないなら、半年に1つ、1年にに1つでも成果を出すべきだ。

「10年もたない」現役アニメ監督が語る、過酷な製作現場の内情と解決策 | ORICON NEWS
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