辞める人のことをどう考えるか

辞める人が出る、出るかもしれないと言う時の切り分け方は複数あると思うが、
やることは大別して2つある。
1.今の案件をどうするのか。
2.辞める人のメンタル管理をどうするのか。

1について・・・
課題としていま抱えている仕事を他のメンバーに割り振れるか?ということ。
お客さんと話してリスケ、ペンディングしてもらうと言う方法はあるが、3次4次請けだったら
結構面倒で決定まで時間もかかる。
今のメンバーに長時間残業か休出をお願いして処理できるかチーム内で検討する必要がある。

2については・・・
辞めると言っている本人のメンタル的なところは、もうリーダーが庇ってやってどうこうできる
ところなのか否か?を、リーダーやマネージャーが検討するしかない。
パワハラやセクハラなどハラスメントが有るのか無いのか。
他のメンバーからイジメを受けてないのか否か。
自分の業務成績が悪く自己嫌悪に陥っているのか否か。を探るしかなく、根本的に解決するのは無理。

本人のやる気の問題だと切り捨てて考えるなら、もう即日辞めてもらえるよう事務担当に
依頼をかけるしかない。
どうにか彼をケアして頑張ってもらいたいと考えるなら、毎日1時間程度、1:1面談で日々の状況を
逐一報告してもらうようにするしかない。

また環境適応障害なら、軽度な仕事に変えることや転属ができないかどうか。
鬱なら早めに辞めてもらえるよう手続きを進めるしかない。

彼本人にとって何がボトルネックになっているのかは本人が正直にすべて話してくれないと解決できない。
全て話してもらえたとしても問題が本人の家庭や恋人友人の話だった場合は手の付けようがない。
一時休職してもらうと言うのも手だが、それでもチームにとってはメンバー減は避けられない。


辞めたいと言っている本人次第なところではあるが、チームとして、会社としてどうしたいか?で考えるしかない。
彼を辞めさせる、退職を認める場合であっても、最初に聞いた時点では「慰留をすべき」というのが
俺なりの考え方だ。
それは前回触れたように、一旦立ち止まって頭の中を整理して考え直す機会は与えるべきだと言う考えが
あるからだ。
チームや会社側が彼に強い不満を持っているなら向こうから退職を願い出たら願ったりだろうが、だから
引き留めないというのは違う気がするし、道義的、人道的にどうなの?とも思う。

相手とかかわりを持った以上、彼に対してできることを最大限やるのは責任だと思う。
そう考えるのは「ノブレス オブリージュ(noblesse oblige)」というフランスの考え方を尊重したいからだ。

もう1つ。
本当に辞めていく人は慰留しても辞めるから。という考えもあると言うのも理由の1つだ。
会社やチーム側に問題がなくとも、慰留することにコストはかからない。だったら最後の望みを
かけてみるのは悪くはないはずだ。
俺が言いたいのはビジネスだからといって割り切りばかりで人と付き合って良いのか?という思いがある。


確かに会社やチーム、客先のことを考えたら依願退職を遮る必要はないと考えるのは妥当だろう。
だから人道的な対応をしなくていいと言う考え方はどうか?と思う。むしろ人道的対応をしないから
人が育たない環境ばかりになってしまってるのでは?とも考えるのだ。


多様性を認めれる人はそれほど多くない ( その他ビジネス ) - 天然徒然 - Yahoo!ブログ
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