北野作品はポエムだった。今は違う

もう今の北野作品はただ興行を気にしているだけの作品になってしまった、と俺は思ってる。

俺の中では「その男凶暴につき」が一番好きだが、やっぱり「ソナチネ」あっての北野作品
だったと思っている。
途中「みんなやってるか」などの作品を出してはいるが、個人的には「Brother」以降から
どんどん興行を強く意識し始めて本来の持ち味を自ら潰してしまっている感じがする。

1989年から間が空いても2年に1本は出している北野監督。
2015年現在で17作品は精力的にやっている証拠だと思う。が、もっと間を開けて
じっくり丁寧に仕込みしてから出しても良いんじゃないのか?と思うところも。
ただ北野監督/ビートたけしの発言を思い起こすと、待ってても何も出てこない
それでいいのが出来るならいいが出てこないことが多いので、といった考えが
根本的にあるから、映画会社がやれやれといって金を出してくれて
自分が動けるなら、どんどん作品を作っていこうって考えているのではないか?と思う。

黒澤作品は重厚に作りこむ作品だったものに対して、北野作品はカジュアルに作る作品。
だから毎年でも作っていけたんだと思う。

その北野武氏は2017年で70歳。もう高齢で体はブヨブヨになってる。
宮崎駿氏(75)は映画つくりから身を引いているが一部によるともう1作品つくってもいいみたいな
ことを言っているらしいが、北野氏もさすがに自分の年齢を気にしながらやっていく年齢なった
のだから、本当に自分が作りたい作品を作っていってほしい。
映画業界も北野氏のこれまでの貢献を讃え、彼に恩返しするべく彼が作りたいものに対して
製作費を充ててあげる気概を持ってほしいね。



北野武さん仏最高勲章「いい賞いっぱい欲しい」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
<http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20161026-00000040-jnn-int>