TV業界に絶望なかれ、いまの姿が日本のTV業界の素だから

[自殺の2か月前に放送された『砦なき者』には、自殺をほのめかすかのようにテレビ業界への絶望が描かれている。]

正直、タイトル通りのことを思う。

1人じゃどうにもできない、1企業ではどうにもできない取り除けない染付いた垢がある。

故・野沢尚さんが具体的に何を思って自殺をしたのかは知らないが、TV業界や映画業界に
あまりに大きい期待と、自分はそこでしか生きれないという思いが強かったのだろうと思う。
俺も一時はTV業界にあこがれた。しかしアレコレしているうちにTV業界は儲け主義色が
あまりに強くなっていると感じ、TV業界を諦めたことがある。

故・野沢さんは北野武の処女監督作「その男凶暴につき」の脚本を担当し、後に大幅に
書き換えを言い渡されて愚痴をこぼしているが、北野作品自体は褒めている。とある。
Wikipedia情報なのでどこまで正確なのかわからないが、額面通りに受け取ると、
相当自己主張が強かった方だったんだろうなあという印象を抱く。

受賞歴がある一方で自分が描きたいものを描かしてもらえない苦痛は、分かる気がする。
認めてくれる人がいるのに認められない現実、俺の作品は本当はダメなんだろうか?と
思ってしまったことがあったとしても不思議ではない。



もう各所で書いているが、北野作品はソナチネで終わった。それ以降の北野作品は駄作しかない。
俺は思うに、北野武が劣っただけが理由ではないと思っている。スポンサーが売上げのよい作品を
作れと言われ嫌々作ってるのでは?という思いもある。
北野武は2018年で71歳。昔は痩せてたけど今は中年太りもいいところだから、生きててもあと15年、20年
だと思うんだよね。だから売れなくても良いから好き勝手に1本作らせてあげたいね。
昔の北野武を彷彿させるようなものをさ。