ITに正解はない。思いや考えは人様々、だから相手を完全否定はしてはいけない。

増田ブログ(はてな アノニマスブログ)は覆面で自分の不満や愚痴などを
殴り書きする場所だってことを、まず前置きしておきたい。

彼の言いたいことはわからないでもない。
ただ彼の言いたい中心的な部分は、ちゃんとした理屈や合理性を示せないとダメだよってことに
尽きてしまうように感じる。だったら延々と書く必要あったのかな?と。

時流だからトレンドだからAWSに興味があるっていう人もいなくはないだろうが、
俺もいくつかAWSに関係する業務に携わったが、もうクラウドサービスなしでは
今のIT企業はやっていけないくらいの状況にある。
最大の理由はわからないが昔のように自社購入したサーバー機器をハウジングを借りて
やっていくよりは長い目で見れば安上がりになるから。しかもハードウェアの保全
amazonがやってくれる。ハードウェアリセットだって金はかかるがいちいち社員を
向かわせてやる必要はない。Time Is Moneyだという考えがあるからだ。


ここまで書いておいてなんだが、自宅で勉強する分にはその人の勝手でいいのだが、
新技術が出たからウチでも採用しましょう、は危険すぎる。実績とノウハウがないからだ。
R&Dってほどではなくとも一定以上の要件を満たすのであれば、月の1~2割の時間を
新技術の導入に関する研究、調査をやるべきだ。
日本の企業は新技術と聞くだけで腰が引けてる感じがする。dockerにしてもJenkinsにしても
今は導入している大手企業は増えてきている印象だが、まだ導入に腰を上げない企業が
大きように思う。Redmineですら、gitやsubversionすら入れてないクソ企業さえある。
お前ら本当にIT企業なのか?と本気で思うことはしばしばだ。

基礎力を高めることは重要だけど、今の時代は基礎力を高めることよりも効率性を高める
技術を1日でも早く習得して業務効率化、高益化を図ることの方がとても重要。
そこを読み違えると、おかしなことになっていく。
もちろん彼が言うようにマイナーになりつつある技術でトップクラスの技術を持てたなら
唯一無二の存在企業になれると思う。しかしそれで生き残れたとしても、時代は移りゆく。
自分の定年まで食っていけたらいいと考えるのは褒められるものではない。

この辺のサジ加減は何が良くて何が悪いってことは正直言えない。もう好みの問題だとしか言えない。
自分の会社が付き合ってる元請けや下請けの関係も出てくるし、例えばAWSにとても明るい人が
社内にいればいいが居ないと生半可な技術力では問題が起きた時にフォローできず、
元請けから違約金や賠償金を求められる羽目になる。
増田の彼は慎重にやっていきたい方なんだと思う。それで食えなくなるなら考えるがそうじゃないので
古かろうが確実な技術を磨いたほうがいいと言いたかったんじゃないかと。

SIerのITインフラ技術について、若手社員に伝えたいこと
 <http://anond.hatelabo.jp/20160213144012>