空想からリアリティーのロボット

人間がロボットに置き換えられていくって話は1900年ごろからあっているわけだし
特段珍しい話ではない。加藤氏は小説の中での話は終わってリアリティーとして実感している
という話をされている。
最後は貴方たち20年後のことちゃんと考えてますよね?と釘を刺している。

あれだけ大企業や有名科学者が「AIは危険な存在に成る」と忠告しているにもかかわらず、
大企業は挙ってAI研究開発分野に大枚叩いて投資している。この矛盾に正直イラっとする。

ヘリコプター式のドローンも然り、SoftBankのペッパー然り。ロボットが増えていることは
確かだろうし、大企業は次々と投資している。
きっとAppleもロボットに参入してくることは見えているから、10年20年後には
さすがに小説の中に出てくるロボットほど高性能ではないにしても、家事ロボットくらいは
出てくるかもしれない。

またキャノンがフルロボット化のカメラ工場を宮崎県に作ることを発表している。
このことからもIT分野がロボット産業を次の活躍の場にしていくことは目に見えている。


小説に出てくるようなロボットが作れるようになるには後30年以上、下手しなくても100年近く
かかるかもしれない。またロボットが工場や事業所で道具としてだけでなく、一般社会に
出てくるようになればそれこそ本当にロボット法が必要になるだろう。


俺はIT分野に身を置くものではあるが10年20年後のロボット業界は想像はできない。
しかし糸口を見つける手がかりとしては、1999年のソニーaibo、2000年の本田技研ASIMOがある。
そこから15年経た2015年の今と差分を取れば進歩の度合いはみれる。
俺の印象を言えば精度は良くなったがそれくらいである。
なので2025年、2035年の世界がどうなっているかというと精度がより上がってはいるだろうが
工場の生産ラインに人間が今の10分の一くらいに減っているかな?くらいだろうと思う。
だから実生活にまでロボットが入り込んでいる世界はまだないと思う。しかし前述のとおり
自分たちが働いている職場、工場にロボットが入り込んでくることは予想できる。

前々から俺は言っているがロボットはあくまで生産性を上げるなど製造分野で活躍するもので、
ロボット自ら消費する力はない。そこがポイントだと俺は思っている。
将来ロボットが世界中にはびこる時代になったとして、世界や人類がロボットとどう
向き合っていくかは別の話である。
人間はもはや無能でしかないクズで居なくてもいいと判断されたなら、それこそターミネーター2の
世界がやってくるだろう。しかし人間は無能な存在と教え込むのは人間自身であること。


仕事のことを考えるならロボット産業で有能な職人と認めさせられる知識を持つことが必要だが、
行き着く先はロボットと人間の関係性であることも忘れてはならない。

ロボットによって企業経営者は利益率をあげ自分たちの報酬が上がることで喜びを得るかもしれない。
しかし工場労働者はレイオフされ解雇され途方にくれるだけ。そんな人が家事ロボットなんて
買えやしない。ロボットは物を消費できない。消費は一部の高所得者だけに依存する世界になってしまう。それでも本当にいいの?ってことを、改めて考え直して欲しい気がする。

でも高所得者は中間層以下には目もくれないだろうから望みはないけどね。



2035年、人間に残された仕事は何か GoogleAmazonのロボット導入事例 - ログミー
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