Appleがいますべきことは、マイペース維持

WWDCが終わってひと段落しているが、次は9月に行うであろう製品発表会だ。
噂では9月25日にiPhone6Sが発売されるとの話なので、その2週間前の9月11日頃に
製品発表会を行うと思われる。

最近、Appleが発表会・イベントが始まるや否やAppleの株価が下がる。
もうこれは定番といっていい。
下がる理由は投資家が求めるエキセントリックな情報が守られてないからだ。

しかし俺は思う。
先日のWWDCもうそうだがiPhone4SやiPadが発表されたときのようなセンセーショナルな
できごとは、さすがのAppleでももう出来ない。それこそどこでもドアでも出さない限り無理。
造物主ジョブズはこの世にはいない。100年に1度でてくるか否かの神的存在が、アメリカでも
そうはでてこない。頭脳明晰だろうがティムクック氏は凡人だ。彼には無理だ。

しかもジョブズ時代と違って、ありとあらゆるメディアとフリー記者がAppleのリーク情報を
探っている。だからもうインパクトのある情報を出して瞬間最大風速を得るのは無理だ。


ならばどうすればいいか。
Appleは確実に成長している、という姿を見せるしかない。

結局行き着くところは完全な人工知能、メイドロボットやコピーロボットになってしまうと思う。
ホーキンズ博士は100年以内にコンピューターが人間を超える存在になると言っているが
とはいってもここ5年10年で達成できるものではない。作れたとしても1体1の値段が
戦闘機や航空戦艦1機分の値段、数百億~数千億円という値段になるだろう。
とても一般個人が買えるものではない。
いまの世界最高峰スパコンの機能が1チップ化される日はまだ遠いと思う。


話が随分それてしまったが、Appleはとにかくマイペースを保つこと。それしかない。
ただマイペースだけではバカと言われるから、センセーショナルな発表ができるまでは
この先のAppleが期待する未来を描くことだ。準備期間ということだ。


といってみたが、正直かなり厳しい。
そもそも現在のスマホiPhoneがでるには十分な素地があった。
高機能な携帯電話、PDA端末があった。iPhoneはこの2つを抱き合わせて、そこにデザインを
加えただけに過ぎない。強引な言い方ではあるけど。
更にAppleはアプリ(ソリューション)を加えて、円滑なライフスタイルを提供した。
だからヒットした、と俺は考える。

Appleが再び周囲を沸かすモノを出すには、遠い未来ではなく、明日のような未来の製品を
作り出せるかどうかだと思う。
タケコプターやどこでもドア、コピーロボットを出すのではなくだ。ここが難しい。


話ついでにいうと、相対するMicrosoftは2005年頃のLinuxブームよりもピンチな状態だ。
スマホの流れに乗れず、ゲーム機は大失速。主力OSはフリーOSの台頭で年々下火に。
dotNETのオープン化や他プラットフォームを取り込むWindows10は、最後の賭けだろう。
もしこれで大コケすればMicrosoftが昔のような強力な企業に戻ることは無いだろう。
平凡な大企業となり、数千人規模の大リストラをせざるを得なくなることは不可避。
先見の明があり、世の中の空気をうまく汲み取れる経営者がいないと非常に厳しい。


IT界の2巨頭の行く末に目が離せない。