立場が弱いのではなく飼われてるか弱みを握られてるか

ブログ界の切り込み隊長こと山本一郎氏。
先日話題になったAppleの審査基準が強まったという話をされているのだが
「日本政府(消費者庁経産省警察庁)の立場が弱くて」
は事実と違う気がする。

そう思う理由はこうだ。
そもそも業界に対して指導、命令ができる立場にあるのは政府、行政、警察だ。
消費者はあくまでお願いしますとしか言えない。強制執行ができない。
なのに彼ら(政府、警察ら)は何の対応、対策もしない。

やらない表向きな理由は、成長の阻害になるからだろう。
本音は面倒くさいということと、業界関係者から多額の謝礼金や活動資金を
得ているからということでは無いかと思う。
先日セガネットワークが年商500億を目指すと発表している。
つまり広告業界は、厳密な成果評価基準がないのに売上はすごい。
そのお金は政官財界を回り回っていることは予想できる。

Appleの広告ブロックの件、行き着く先は「正しい広告」とは
どういう広告をいうのか?という話になる。

広告は消費者に自社商品を知ってもらい、メリットを伝える媒体だ。
特典を付けるから買ってくれというのは消費者メリットだ。
しかしこれをAppleは禁止しようとしている。
それはアプリ固有の問題が含まれているからだ。
誰しも誤クリックをしたことはあるだろう。それが原因で多額の請求書が
送られてきたという経験がある人もいると思う。
どこで線引きするのか?は非常に難しいことだが
誘導は広告ではないという見方だ。

俺のようなオッサンになればアホなオッサンでも知識があるから
なんとか回避できるが、小・中学生は判断ができ無い場合がある。
利用金額の上限設定で回避できることはあるが、未設定だと
みるみるうちに色んなアプリを消費されてしまう危険性がある。


山本氏は「守られるべきはルールではなく、消費者の利益」と
記しているが、TVも昔は酒、タバコ、消費者金融のCMは深夜時間帯に
限っていたのに、いまはどの時間帯でも流している。
TV離れによって採算が取りづらくなってきたからというのが理由だろうが
そんな理由で勝手にモラルを変えるなよといいたい。
電車内の吊り広告もそう。子供が乗っているのにヌードや猥褻な記事
タイトルが闊歩している。理解に耐え難い。

だからネット内の広告にも秩序がないのは当然。

担当は経産省なのか文科省なのかわからないが、こういうことに対して
民主党は動くべきなんじゃないのか。もちろん超党派でもいい。

日本は国民の利益よりも自益優先で動く政治家、官僚ばかりなので
外圧がなければ動こうとしない。とても残念に思う。



Appleが己の正義と魂を燃やしweb広告業界の新しいルールを提唱している件で(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
 <http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150614-00046662/>