成功?とは思えない英国での結果。

5ポンド以下・・・ 12口(スマホ、PCの壁紙)
10ポンド以下・・・なし  (ポストカード)
16ポンド以下・・・  1口(ミニアートブック)
22ポンド以下・・・ 31口(AMARAY Combi)
35ポンド以下・・・ 45口(COLLECTORS Edition)
40ポンド以下・・・300口(EARLY BIRD ULTIMATE EDITION)
75ポンド以下・・・ 79口(ULTIMATE EDITION)
100ポンド以下 ・・ 85口(ULTIMATE QUAD SET)
100ポンド超 ・・・ 19口(GROUP BUY SPECIAL: the Ultimate Edition PLUS x3)

最も多い「35~40ポンド」は日本円換算で約5200~7000円と、日本で売られている
アニメDVD/BDの通常価格とほぼ同じである。

9分割されている投資枠のうち35ポンドと40ポンドには1000円くらいしか差がない。
ここはたぶんBD/DVDを売りこむためのマーケティングなんだろうなと思う。


がしかし。
ブログには「kickstarterで成功だ」と讃えているが、トータルの投資口数が
まだ574件で決して多いとは言えない。
日本だったらDVD/BDが売れたねえと言われるのは3~5千枚以上。1万を越えないと
たぶん営業本部長から誉められないと思う。

なのでkickstarterの目標値1.6万ポンド(約280万円)の設定は
かなり低い設定なのでは?と思う。

ただ英国でのアニメビデオの売り上げがディズニーを除いてどの程度なのか
が分からないので300万円分も売り上げたら大成功と褒められるのか否かが
分からないが、日本では絶対に誉められない営業成績ではないかと思う。


イギリスでの違法コピー習慣がどの程度なのか分からないが、16ポンドの
廉価版を出して違法コピーが減るとは考えにくい。



3Dプリンターはkickstarterがあったからこそ発展しヒット商品になっているが
それは初音ミクのヒットと同じように100年に1度の大当たりを引くくらい
ごく稀な話だと思う。

車や家電品、ゲーム機が海外で大ヒットして巨万の富が生まれることはあったが
ことコンテンツに関しては宮崎作品やゲームを除いてほぼない。
それはマーケティングが弱いとかもあるだろうが、やはり日本人は日本人の口に
合ったものしか作れないから。というのが今の段階において俺なりの結論だ。

見ている作品数は恥ずかしくて言えないほど少ないが、手塚作品やアキラのような
本当に大人がうなづける作品が本当に少ない。内容はいいのだろうが台詞を聞いていると
どこか幼稚じみた感じを受けてならないのだ。


本当に世界のアニメにするには企画、設計、製作において変えていかないと
先日あった月600時間勤務で自殺させてしまうような凄惨な事件ばかりになって
しまうんじゃないかと危惧する。

売り上げは大事なのは分かるが、600時間も働かないと作れないアニメはアニメじゃないと思うのだ。


『サカサマのパテマ』キックスターターでの成功は「海賊版」を退けるか « WIRED.jp
< http://wired.jp/2014/05/07/patema-inverted-kickstarter-funded/ >

Patema Inverted - Ultimate Edition by All the Anime ― Kickstarter
< https://www.kickstarter.com/projects/alltheanime/patema-inverted-ultimate-edition >