うる星やつら2 BD化の心配

侵略イカ娘の原作者・安部真弘氏はTwitterでBD化を素直に喜んでいた。
しかしAmazonのコメント欄には心配する声が書かれている。それは原作者・高橋留美子氏と映画監督・押井守氏の確執のために、2009年に一度発売が中止されたことがあるからだ。

確執の概要については下記紹介のYahoo知恵袋などを読んで欲しいが、俺が言いたいのはそれではない。
アニメ化やドラマ化などを許可したことは原作を改変したもの(つまり二次創作)を許可したことを意味する。
そこは割り切って考えるしかないと思うのだが、たぶん高橋氏と押井氏はそれができないのかもしれない。

高橋氏の作品は劇場版うる星やつら2が公開された後もTV版うる星やつらは続き、らんま1/2犬夜叉のTVシリーズに加えて数多くのOVA、劇場版をだしている。
ということは高橋氏は二次創作であることは認めているといえるだろう。となると個人的な怨み、逆恨みを押井氏に向けているということなのだろうか。

うる星やつら2はVHSカセットで1度発売されている。なのにリマスター版で発売を拒んだということはどういう理由からなのだろうか。高橋氏は劇場版2に対して相当な憤りだったようなので、発売する=作品として認めるという考えから、改めて押井氏を否定する行動をとったのだろう。
でもそれなら高橋氏は二次創作は容認しないという立場をとっていることになってしまう。
つまり、
劇場版2のリマスター版発売に対して拒否権を行使したのは作品に対してもそうだが押井氏に対する私怨がそうさせたと理由をつければ、高橋氏が二次創作を容認する立場を守りながら2009年に発売を拒否した理由に一定の理由をつけられそうだ。

じゃあそれならどうして2014年になって心変わりしたのか?
その理由がはっきりしないので今回の発売発表について心配している人が多いのだと思う。
理由は高橋氏自身ではなく東宝がファンの声を使って説得したのが成功したというのが、邪推のない推測になると思う。


このブログでは何度も言っていることで俺の考え方だが、
自分以外の誰かに自分の作品の制作を許可したことは「二次創作」を許可したことを指す。だから、認めた以上はそれが自分の意図や好みに反する描かれ方をするとしても、原作者は口をはさむのは適当ではないと思う。
もちろんタダで許可せよとは言ってない。条件をつければいい。


原作者は自分の作品の映像化について声をかけられた時の事、二次創作される時の事を
事前にしっかり考えておいた方が良い。
確かに映像化されればまとまったお金と原作の売上げも好影響が期待される。もし金のことを思って許可したなら後で後悔と相手制作側とのトラブルは無いようにして欲しい。
難しい選択だとは思うけれど。



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うる星やつらの映画の事で今でも押井守高橋留美子は険悪なんですか? - Yahoo!知恵袋
< http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1176535971 >