自炊の森は、黎明期の勇士だった

下記の記事にあるように、自炊の森がやろうとしていた「裁断済み本の貸し出し」は単なる儲け主義からきたものではないことが分かった。これはとても安心できた。

自炊の森側は「システムを再考したい。権利者とも協議したい」と非常に前向きでいることは、歓迎すべき事だ。


TUTAYAの一部の店で貸し本をやっているが、自炊用に貸し本することは全く別になる。前者はレンタル(一時貸し)であり、後者は所有権を譲渡することになるからだ。

レンタルだから1冊あたりの権利料は安く設定され店側の利益も出る。しかし所有権の譲渡となれば新品商品を買うのと同等でなければ権利者側(出版社や原作者)は首を縦には振らないと思う。
1冊500円として、権利者側に入る利益が200円だったとしよう。自炊の森はレンタル代として数十円~百数十円の利益を上乗せするのだから、客が支払う金額は1冊あたり300~400円になる。これだとブックオフで中古本を購入した方が早い気もしないでもない。
俺が言わんとしたいことは、メリットがあるのか?見いだせられるのか?と言った点だ。

店をいつ再開するのか不明だが、レンタル本と同時進行するのは厳しいのではないだろうか。
しかし自炊の森のように果敢に現行制度に、話合いを行いながら、立ち向かおうと言う行動は称賛したい。


「自炊の森」はシステム変更へ、プレオープンは休止、権利者への配慮を模索?
<http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20101228/etc_jisui2.html>