醜さ。


エンドロール先の話が劇的に重いという、なんともアンバランスな作品なんだ!wと思ったのは俺だけだろうか?w

今回観たのは劇場版3作品のDVDレンタル版であることを先にお断りしておく。また原作は一切目を通していないので、堤監督の目線でしか見てないことにもなる。


堤監督は元・バラエティTV番組とCMディレクタの経歴がある方だが、悪いが画面割りが酷過ぎるし、無駄なカットが多すぎるw

教会で周囲が避けて行っているのにカンナだけ棒立ちっていうのは、あまりにも運動神経なさすぎw
オッチョの動きは緩慢で、これで腕の立つ奴だという設定には???が多く付くw役者の演技がトロくさくても編集でなんとかできるわけで、そこに手を入れなかったのはおかしすぎる。


少年時代の反省を、タイムスリップで幼少の時分に説教に行き、勝俣君に詫びて励ました。と言う話は、実はみんなにもあることではないかと思う。やっていることは小さなことでも。

実社会で、クラスメイトに限らず教師までもがイジメに加担し、自殺に追いやるなんて話は度々ニュースになっている。それを思えば20世紀少年の話しはまだまだ緩い話しかな?とさえ感じてしまう。


原作はどうなのか知らないが、終盤直前まで経緯を細かに表現し過ぎて作者の言いたいことが終盤に一気に畳みこみかけるようになってしまったのは、本当に残念に思う。
毒を撒かれて凄惨に死に行く市民の表現よりも、幼少の時こんなことあったよねー的なものがあっても良かった気がする。例えばカンナの幼少期、小中学校の時の回想シーンで学校内のイジメを表現しても良かった気がする。
原作者や映画監督として「イジメ問題」を露出させたくなかったのだと思うが、回顧録として、観る人と共有できる幼少期・少年期の想い出をもっと取り入れた方が最後の〆に対して効果的に盛り上げられた気がする。


テーマが重い内容なだけにギャグを散らばせたかったのだろうが、俺的には全てハズレwでつまらなかったw あとやっぱり日本の役者って、なんで役に入りきらないんだろう?って改めて感じた。
エキストラや新人役者はともかく、もう10年以上やってる人は恥ずかしさなんて取っ払うべき。例え絡みのある相手役がシラケながらやっていても、自分は役に徹すれるくらいの集中力がないとダメだと思うのだが・・・


悪い作品ではないが、正直1~2章はダレるw3章もエンドロールまではダレるw3章のエンドロール後だけ見てもいいんじゃね?wって感じる作品だったのは残念だった。



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