俺の中の神

神とは、人の思想そのものだと考えている。

 

ある人に誰を信じるか、神は誰だと尋ねられ

「俺が神だ」と返したことがある。

それは冗談ではなく本気でそう思っている。

 

俺は神学や仏教を学んだものではない。地方地方に神がいて、神を奉る宗教がある。

実在の人間を神として奉ったキリスト教もあれば、自然を神として奉ったアニミズムもあれば、仏教のように思想を奉ったものもある。

 

思想の程度は様々だろう。脆いものもあれば、強固なものもある。

5歳や10歳で成せなくとも30年、40年も生きてくればそれなりの自分の考え方が醸成されその人の思想は自然と生まれる。

うまれた思想は良し悪し、理論的か否か、合理的か否か、多くの人に支持されるか否かの違いはあれど。

 

神は目に見えて現存するものではない。それは思想も同じ。

思想は人の数だけあるもの。似たり寄ったりはあるけれど。