思い返すと、安室奈美恵は最後のソロ・アイドルだった

安室奈美恵の引退、2018年9月16日に引退なのであと1カ月。

方々でいろいろ言われつつも、挨拶周りのようなゲスト出演が続いている。

俺個人的には安室奈美恵の曲で好きな曲はあるものの、思い詰めるほど彼女が
好きだとかという思いは殆ど無い。
だから引退しますと言われても、はいそうですかで返すくらいの思いしかない。

しかしよくよく思うと、ソロでドームを満杯にできるのは多分、彼女が最期のアイドルではないかと思った。

東京ドームは4~5万人を収容できるホールであり、それを満員にできるのは相当な人でなければ無理だ。
それを1人で出来るのは並大抵のものではない。


初期メンバーでこそ本当の生え抜き揃いだったものの今は小粒揃いのAKB。
AKBの姉妹メンバーも小粒かそれ以下ばかりだ。
もちろん売れないアングラアイドルよりかは遥かにましかもしれないが、その程度だ。
初期メンバーでかつ総選挙で常にトップの座にいた人でさえ、ソロになったとたんに
崩れているような状況。
もともと多様化の世の中にあって、多様化が更に加速化した今の超多様化の中で、
またメディアもネット放送が増えている中では、ソロアイドルを成立させるのは
相当難しいのだろう。

俺がソロアイドルに拘るのは、アイドルだからそうあって欲しいという思いがあるからだ。

ソロであるということは、ある意味 本当に神格化できるからだ。
どの宗教だって神という座には一人しかいない。
神という定義は様々ある。また神に仕える人は複数いるが、それでも神は1人であってほしい。
だからアイドルはソロ、1人であってほしい。

小室が引退し、安室も引退する。
1990年代のわずか3年に輝かしいばかりの功績を、セールスを上げた俗にいう小室ファミリー
安室の引退で小室ファミリーの幕が閉じる。

1990年をいわば青春時期として過ごした俺としては寂しく思わないと言えばうそになるが、
俺個人的にはそれよりも今のJPOP界ってこれでいいんだろうか?という心配の方が先に走る。
キャッチアップしてないというのがあるものの、オリコンランキングを見る限り、AKB、ジャニーズしか
居ない感じで、踊り場が長い印象を抱く。
かといってアメリカも、昔のようなマイケルジャクソンやシンディーローパーやマドンナといった
アイドル時代は今は姿も形もない。

何が良いかは分からない。が、今15歳くらいの人が30歳や40歳になって振り返って、
あの時は本当によかったって思えるものが残っていればいいなって思う。
俺の時代は本当にバブル時代だったということもあってか、音楽もサブカルも本当にバラエティに
飛んでいたし、質の問題はあるものの、聞き直せばどれも良い物で懐かしい。
当時はソロアイドルが多くいた。頂点にいた人はほんの一握りだったが、当時はあれはあれで
良かった。

支離滅裂な文章になってしまったが、自分にとってアイドルは1人であってほしい。