想い出が将来の産業に結び付く

具体的な思いや考えがなくとも少し憧れを持っていたスポーツ選手、作家、芸能人、学校の先生などはいたのではないだろうか。

親の跡継ぎを無理やりさせられてやってる人もいるだろうし、結局目指したが場になじめず全く思ってもいない仕事をやっている人もいるだろう。

付合いで好きでもないが競馬や麻雀、ゴルフをやっている人もいるかもしれない。でも自分を楽にするために、好きなことをやって過ごすことは少なくないだろう。

バンド目指したが入選ならず普通のサラリーマンをやっている。でも当時の思い忘れられず目指してたバンドの楽曲を聞いたり、バンド仲間で週末過ごしている人だっているだろう。

 

俺がここ何度かプリンセスコネクトRe:DIVEを取り上げて語ってきた。それは自分が経験してきた10代や20代の頃のゲーム経験とは全く違っていることに危機感を強く感じているからだ。

小学生でも大学生でも1本6000~1万円するゲームソフトを買うのは本当に躊躇ったものだ。友達と貸し借りしたりして買う本数を減らす工夫をした人もいるはずだ。

いまもコンソール機のソフトは同じ価格帯だがゲーム機はここ30年で4~5倍、付属品のコントローラーでさえ3~4倍の価格。おいそれと学生が買える値段ではない。

 

ソシャゲの場合。ゲーム機になるスマホはそれなりに高機能だと6万円から。
ソシャゲアプリ自体は0円だが、実際いろいろやろうとすれば月1万円、年12万円かける必要がでてくる。こんな環境では所得の多い人しか付いていけない。学生はやるなと言っているようなもの。

 

タイトルで触れたように「想い出が将来の産業に結び付く」とは、昔の楽しい想い出は今の楽しみに結びつく。結果的にそれは購入欲になり産業の盛り上がりに結び付く。

高額なお金をかけないと楽しめない特にソシャゲを見て、いまさえよければ良いと思っているとしか見えない。

10年後、50年後、今よりはるかに進化したAI、VRやARといったxRが発展し、コンソールもソシャゲもなくセンサーにつなげて夢を見るようにゲームをする時代が来ているかもしれない。それでもビジネスは売切り型と従量課金型が続くと思っている。

コンソール機(PS5やswitch)が無くなってもPCゲーム(Steamなど)が消えることは無いと思っているが、内部課金制といわれる今の従量課金型がより増えてくれば、子供たちからゲームを取り上げる事態になるとしか思えない。

 

俺はソシャゲがダメと言ってはいない。

そのソシャゲの運用、ビジネスがダメだと言っている。

 

気楽に楽しめるだけでなく、子供の頃に楽しかったと思える記憶になる。そういう世界にならないと、ただの騙しにしかならない。