人型アンドロイド・ロボットはどうなるのか

この地球で、たぶん一番最初に商品として売り始めるのは米国ベンチャー企業が最初になるだろうと思う。
ホーキング博士などの著名人は警鐘を鳴らし、一方で
ホンダはアシモの事業化をあきらめ、
ソフトバンクはペッパー事業が大赤字で縮小せざるを得ない状況になっている。
その他方ではAI開発事業が非常に注目され、一種のバブルになっている。

人型ロボットが人間の召使アンドロイドとして世の中に出るのは、早くても30年先だと俺は思っている。

それはまだまだ部品単価が高い。昔よりは随分と下がったが、それでもこれらを集めて1つのロボットを
作るとなれば、自動車の部品点数が約3万点と言われるので、少なくともロボットも同じくらいかそれ以上の
部品点数になると思われるからだ。
つまり1体を30万円で売るとしたら、1部品あたり5~3円を切らないと売り物に出来ない。
自動車と同じ200万円としても1部品あたり30~20円である必要があるからだ。

そのためには今の86ベースのコンピュータ環境をフロント回りに残しつつも、中央処理は
量子コンピュータ化する必要がでてくるだろう。そして今の量子コンピュータが電話ボックス数台分の
大きさから手のひらサイズにできなければ、たぶんアンドロイドは作れない。
それだけではない。量子コンピューターを扱える技術者も数千名以上の規模で育っている必要があるし
何より法律が定まっていないと無法地帯化する。
これらすべての環境が整ってからのアンドロイド・ロボットの時代になる。と考えるからだ。


さて。
最初のアンドロイド・ロボットは米ベンチャーから出るだろうと言った。
そして故ホーキング博士ら著名人らが警鐘を鳴らしている内容が合っているかどうかは、米ベンチャー
全てがかかっていると俺は考えている。
なぜか。
それはアンドロイドロボットはどうあるべきか?が思想され、設計されて作られていると考えるからだ。

アンドロイドが人に恋をする物語は幾多もあるが、もしかしたら最初から実装されているかもしれない。
だけど一方でもしかしたらターミネーターのように殺人ロボットかもしれない。


今の市販パソコンは1980年ごろから始まり、40年近く経って10万円以下でもそこそこのスペックが出回り、
Raspberrypiのような5000円で買えるパソコンや、FPGAのような特化型も非常に安価で売られるようになった。
技術の進歩が加速度的なら、アンドロイドが作れる域になるには40年より短い30年になるだろう、
という読みがあって、30年はかかると書いた。


俺は故ホーキング博士らの懸念は当たることは無い。と考えている。
それはアンドロイドは非常に精密な電子機器であり、おいそれと作れるものではないこと。
たぶん今のドローンヘリコプターのような安価になるには更に50年以上経たないとまず無理だろう。
北朝鮮原子爆弾を作れても原子力発電所を作れないようなものだと考えるからだ。
2つ目。
人間のいわば奴隷として作られるアンドロイドに、人に危害を与えるようなプログラムを実装するはずがない。
少なくとも民生用や商業用として売り出されるアンドロイドには、そういった機能は必要がない。
3つ目。
真っ先にEU、次に米国、その次に中華が、アンドロイドに対する法律を準備するだろう。
特に厳しい法律を敷くので有名はEUは、ナノプローブのような監視用モジュールを同梱するよう
義務付けるかもしれない。

上記以外では、ロボットの燃料はどうするのか?廃棄されたらどう扱うのか。といったことも解決しなければならない。


いまはiRobotの掃除機やペッパー君のようなオモチャレベルがせいぜいだろう。
でも将来を見据えた行動は、今から必要だ。