マイナーチェンジのPS4は、ハードのコストカットが目的

今回のマイナーモデルチェンジは、価格据え置きで、電源と部品の見直しをしたにとどまっている。
「値下げじゃないのかよ」と言って素っ気無い反応が多いが、SCEにとっては小さくも大きな意味が
あるのではないかと思う。

実際分解して比較してみないとわからないが、SCEはPS1の時代からみても部品の見直しを常に
行っていることは周知の話だ。
今回、価格据え置きで電源と部品点数を見直し=ハードコストのカットが目的だと思われる。

知っての通りコンソール機はファミコン時代からソフトを売って儲けるフランチャイズなやり方
ライセンス商法でやってきている。
本当なら7万円以上してもおかしくないハードを、ソフトが売れることを見込んで大幅割引して
売っている。そういう商売だ。だから1円でもハードコストを下げたほうが、ハードメーカーは
経営的に助かるわけだ。それを今回SCEは実施したということだ。

ハード部門は今後も部品点数の見直し、部品数の縮小化を常に研究している。
だから初代PS1はPSoneまで、携帯CDプレイヤーサイズにまで小型化できた。
PS2もそう。初代と比べれば随分と小さくなった。
PS3はPS1、2と違う特殊機構のため現行サイズより小型化が難しいのかもしれない。
PS4はCPUもRAMもカスタム汎用品を使っているため、小型化しやすい構成だ。だから
PS4は最初から小型化ができた。初代PS3と比べれば随分小さいことがわかる。

もし皆んなが期待する値下げだったら、E3で発表しているはず。
それをE3後にしたのは変更幅が小さく、E3で発表すれば逆にアンチ発言が広まってしまって
デメリットに成る可能性があると判断したからだ。と推測する。
SCEはユーザー動向を今年もしっかり見ていた証拠だ。


PS3は初代発売から2年半後にフルモデルチェンジ製品を出した。だからPS4も同じくらいの
年月がかかるものだと思っている。だから早くて2016年夏以降だろう。

更に、新世代機3機種のうち最速で全世界2000万台を突破。XBOXONE、WiiUの倍近い
販売台数を誇ってぶっちぎりのトップに座してる。だからハードの更新はまだまだのんびりできる。

PS4よりもXBOXONEやWiiUは深刻な状態なので、いち早く部品点数の見直し、ハードのコストカット
を実施できないとどんどん不利益が溜まっていく一方だ。下請けに値下げを強要するのではなく
設計レベルでカットしていかないと効果はでない。
XBOXONEは日本では週3~400台しか売れない瀕死状態。本当に考えないと赤字しか稼げない
ハードになってしまう。気を入れないとダメなのに・・・はあ。という感じだ。


PS4のマイナーチェンジは新型番を出す以上アナウンスしておきますという儀礼的なもので
これを売りネタにしようとおもってアナウンスしたわけではない。
ハードのコストカット(ダウンサイジング)に必要で、経営上のハードルを下げるためだけのもの
と考えるのが妥当だと思う。



PS4>省電力・軽量化の新バージョン登場 6月下旬発売 | ニコニコニュース
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