何かを成し遂げられる、とは思ってはいない

文春の部分書き起こしを読むと、2度も池上氏が川上氏を疑っているような質問がでている。
1度ならず2度もだ。
川上氏の対外上の回答は一貫しているが、それで他の幹部らが従うだろうか。この人についていこうと思うだろうか。
川上氏がいっていることが本当だとして真逆のやり方をしているのがソフトバンクの孫氏だ。自身のビジョンを打ち出し他の幹部と共有しようとしている。川上氏はそうではない。(少なくとも俺にはそう見える)


わからないから期待しているというなら、それは彼・川上氏を過大評価し過ぎている。

俺の周囲はニコ生はもってあと5年というのが大勢だ。
理由はこれだけ好みが急速に変わる場で生き残るのは至難の業だというのだ。俺もそう思う。

もう1つ。セガの名越氏が「分かりやすい人物であるようにしている」と、自身を見える化する動きをしていることを述べていた。これをとっても川上氏は「分かり辛い人物」として動いているように感じる。分かり辛いということは、不審人物という見かたをされるデメリットが潜む。


全編を見ようかと思ったが退会するのが面倒なのでやめたが、書き起こしされている文章を読む限りでは
メディアという大きな立場に立って見ているという印象は得られなかった。
彼らのように見られる立場にある人は、観客からどう見られるかを常に意識して行動するものだ。
だから話は30~50%程度で聞いておいた方が良い。

川上氏がメディア王になることはないし、読売の渡邊氏のような表と裏の大物になることもないと思う。

動画配信サービスのバブルはたぶん数年で弾けると思う。そうなったとき、川上氏の真価が問われることになるだろう。


池上彰×川上量生特別対談「メディアの未来について」全文書き起こし(1):週刊文春デジタル:週刊文春デジタル(週刊文春デジタル) - ニコニコチャンネル:社会・言論
< http://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar644547 >

「ネットに"しつけ"をする空間を作る」~池上彰氏と川上量生氏が対談
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