初志貫徹できず。戦略や市場に疎すぎる様が露呈-MS XBOX事業-

まずMSを動かしたのはサードパーティーだと思う。
次にMS自身ですらKinect2対応ソフトを十分出せなかった。当然サードパーティー側もだが。
更にPS4との出荷台数で、300万台もの大差を付けられていること。(5/13現在)

思えば過去のゲーム機で、外付け機器によってヒットに発展したのは記憶にない。
せいぜいバーコードバトラーが流行った時に、専用端末が多少売れたくらいではないだろうか。
やはり外付け機器は話題にはなるが売り上げに寄与してくれるものではないことが改めて分かった感じがする。
MSは過去から学ぼうとしなかったのだろう。


過去を取り戻すことはできない。
Kinect同梱のない商品を売ることになって、EU圏でも多少はXBOXONEの売り上げが伸びるかもしれないが、
それでもEUでのXBOXONEはPS4の半分以下(PS4=269万台、XBOXONE=109万台)。逆転するのは相当厳しいだろう。

日本ではPS4が56万台(5/13現)と苦戦ぎみ。
XBOXONEは更に苦戦を強いられる可能性が大きい。
PS4が苦戦している理由は諸説あるが、印象でいうとスマホにユーザーが取られてしまっているという感じらしい。であればXBOXONEは半年で20万台も売れたら良い方かもしれない。下手しなくても10~15万台を下回る可能性もある。


繰り返し言うが、MSが自分がやりたいことを最優先してしまったこと。ユーザーを過信してしまったことが敗因だと思う。
もう1つ。やはりKinect2を上手く活用できるソフトを出せなかった。そういう意味ではKinectは本体と一体のツールという見かたを提案できず、単なる補助機具だとしか言えなかったところに、別売りにしてしまった最大の要因があると思う。
もしローンチにKinect2を使ったら世界が変わるよ!ってことをゲームソフトを通じて提唱できていれば、Kinect2は本当に必要なツールだとユーザーに認知してもらえ、必要性を感じてもらえていたはずだ。


MSは頭脳集団なのに、2,013年のE3も、その直後の顛末のこと、MS幹部人事のこと、そして今回のことも含めて、ボタンの付け間違いが激しすぎる。ボタンを穴に通すどころかボタンを引き千切ってる感すらある。


俺は7年前、DOA4がやりたくてXBOX360を買った。PS3も買うつもりでいたがチャンスがなく買わずにいた。
そんな時、XBOX通信がストリーミング配信を開始するなど盛り上がった。そういう良い雰囲気もあってXBOX信者になっていった。
PSやSCEが嫌いなことはなく、任天堂より遥かに好きだと言える。しかし昨今のMS、MSKKを見ていると、千年の恋も冷めさせてくれるような事ばかり。これじゃあ信者で居続けようとは思えなくなる。


ファン、ユーザーの目を見て話ができるMSになって欲しい。そう願う。



速報:マイクロソフトXbox Oneのエントリー価格を値下げ。Kinectなしで399ドルから - Engadget Japanese
< http://japanese.engadget.com/2014/05/13/xbox-one-kinect-400/ >

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