トリウム熔融塩炉はまだ絵に描いた餅。

どうして取上げられなかったのかに対する古川氏の理由が
・兵器に流用できなかった。
・化学の範疇
と述べているが、前者はいいとして後者の意味がよくわからん。
強いて言えば「実用化には、まだまだ問題が多い」ということってことなのか。

後半で記者が日本に作れる技術はあるのか?に対し
・日本は問題じゃない
と述べて、新興国(BRICs)ならといった感じで話を続けている。
日本では溶融塩炉はコストパフォーマンスが良くないが、特に中華
やインドだったらコスパがいいから作る意味があるってことなのだろう。


最後に脱原発という流れについて「非現実的」と括っている。
もちろん原文には非現実的とは言ってないが意味合いとしては同じようなこと。
原発に対して3つの動きがある。原発賛成派、原発反対派、脱原発派だ。
俺は脱原発派である。

いまソフトバンクの孫氏をはじめ、太陽光発電などを一気に増やそうとしているが
増えたところで原発何機分?と思うのは俺だけだろうか。
もちろん原発再稼動や事故対策について明確に、具体的に決めなければならない
ことは多くあるが、大事故から1年少しでベストな案が決まるとは思えない。
たぶん3年、5年はかかるはずだ。
そう考えれば、もう少し私たちは折り合いをつけながら考えて行動すべきじゃないだろうか。

今すぐ再開させろとは言わないが、何を言っても聞き入れないという反原発
の発言は真摯に受け止めて考えていこうという態度には到底思えない。
なにがなんでも原発ダメ!という考え方はやめるべきだ。





[参考元]
トリウム熔融塩炉は未来の原発か? from 『WIRED』VOL. 3 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム
< http://wired.jp/2012/05/03/thorium/ >