結局、稼ぐことしか考えてない?

「子供騙しでいいなら」
そうビルゲイツ氏は自然エネルギー発電を揶揄する。
今までの原発は古過ぎた、安全性が無かった。だけど最新の技術なら、そんなことはない。だから開発を進めるべきだ、作るべきだと訴える。

しかし多くの浮動票者たちは一気に「反対派」になった。『オオカミ少年のことは聞けぬ』と。

ビルゲイツ氏はインタビュアの質問に対して淡々と答えるしか能が無いのだろう。
福島原発で受けた被害者のことは口で語っても、被害者の心まで理解することは出来なかったのだろう。


俺は何度も言うし、何度も言った。
原発を囲む大人たちが、最大のボトルネックだと。


インタビュアーはそういうところまで突っ込んでビルゲイツ氏に尋ねていない。
原発は機械であって、実際に動かすのは人間である。そしてそこには多くの利害が発生する。そう言う話はどーでもいいから聞かなかったんだと、インタビュアーは言うのだろうか。

もし新しく作るとすれば、1基1兆円は下らないと思われる。何故なら新安全基準が敷かれると思うから。
そして反対派となった多くの人を、どうやって宥めるかだ。

安価に電気を生産できる方法は原子力発電しかない。ゲイツ氏はそう言い切る。
俺は原発ほど人の手で管理できないシステムはないと思う。


安価な電気を選ぶか、確実な安全を選ぶか。それはそこに住んでいる人たちが決めること。
原発関係者はいままでずっと人民を騙し続けてきたことと、自然エネルギー発電が子供騙しであることを比較すれば、明らかに後者であったほうが良いと俺は思う。


何故原発は開発が止まってしまったのか。どうして止まってしまったのか。また不完全な状態のものを急拡大していったのか。
失墜した信頼が再び戻るには計り知れない時間が必要だということを、ゲイツ氏は学んだ方が良い。


貴方はOSやアプリを多く立ち上げ莫大な数を売って来た。でもそれは使い辛いものばかりだった。そんな貴方が同じやり方で原子力発電を売るのであれば、俺はそれは買いたくない。



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