募金、募金ってさ。透明性あるようで無いよね

なんで募金なの?
募金を募るのはコストを賄うのが難しいからでしょ?じゃあなんでサービスを有料化にしないの?

考えられることは、
『ユーザー数を確保しながら資金調達を確実に行えるようにするため。』
ではないかと思う。

(1)ユーザー流出対策
有料化にすれば毎月一定額の収入が入る。しかしその代わりに今抱える莫大なユーザー数の大多数を無くす可能性がある。有料化でもコストをペイできる環境を得られるかもしれないが、多くのユーザーを逃すのはネット上の利用率を下げてしまい、結局は自社サービスを貶めてしまう可能性があると考えているのではないだろうか。

(2)税金対策
毎月収入があれば法人税がしっかりかかることになるだろう。募金(カンパ)であれば臨時収入という形で税負担の方式が異なる可能性があり、よって節税対策になるのではないだろうか。
(ここは調べるべき点だが、今は調べていない)


いずれにしてもサービス(商品)を、間接的に販売して収入を得ていることに違いは無い。
ただ全ての利用者(購入者)に支払を求めているわけじゃないので、国は他の商売と同じように扱うことが出来ない。国は課税方式を変えることで区別して対応しており、事業者側は一般企業よりも税金面でかなり優遇されることになる。


全然関係ない話になるが、テレホンクラブ(テレクラ)という電話で女の子と話す有料サービス電話があるが、自称経営者の人のブログで
「たまに100万、200万円という大金を課金する人がいる。だから少額の滞納者を追いかけまわすのはやらない。だって無駄だから」(ニュアンス的に)
という記事を読んだことがある。

先のカンパ・ウェブサービスサイト(Wikipedia等)も、多分そうだと思う。
俺のような貧民個人だとカンパしたって1000円までだ。一人1000円払ったとしても年間十何億、数十億のコストをペイしようと思えば何万人、何十万人もの人から募金を集めないといけなくなる。そんなの非現実的だ。
でも企業や富裕層から100万円、1000万円と言う寄付があったらどうだろうか。

いま思いついたが、第3の理由。Googleには世話になりたくないから。
ブラウザ・Firefoxの開発元Mozillaが、資金の多くをGoogleからの寄付で成り立っていたことが明るみに出た。
Googleはこの他にもApacheにも資金を出しており、私たちが見えないところでGoogleはIT業界の囲い込みを行っている。WikipediaGoogleから直接的に資金を得ようとしない団体は、Googleの支配を嫌っている可能性がある。


良いか悪いか?ということで言えば、募金といえど良い活動とは感じない。
しかし一方で俺のような無課金ユーザーも、サービスを使える利益を享受できる。

注視すべきはそのサービス(商品)がどれだけ有益な公共性を提供しているか?だと思う。
有益性が無くなれば募金という活動は脱税のためのものとしか見れなくなるだろう。
そういう観点で言えば、Wikipediaなどは公共性、有益性、透明性を全て満たす必要があると言える。



[参考元]
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< http://gigazine.net/news/20111214-donate-to-the-internet-archive/ >