エンターテインメントは使い捨て商品

そう俺は思っている。

言葉は悪いが、ゲーム業界もエンターテインメントつまり芸能業界と大差ない。
売れたら億単位の金を得られるが、売れなければ億単位の損失を被る。本当に天国と地獄しかない世界だと、俺は思っている。

使い捨てと言ったのは上述したように、ヒットして買ってもらってる時は使ってもらえるけど、人気が落ちたり無くなればその日から使ってもらえなくなるから。

美術品なら、棚や壁に飾ってもらえてる時は華だが、外されたらもう捨てられたも同然の存在になる。

100均の商品のように壊れたらすぐ捨てられる、そんな極短命なことはあまりないと思うが、それでもリリース直後は重宝されてもすぐに飽きられると鳴かず飛ばずで3カ月や半年で終えてしまうケースもあると思う。(運用費が無駄になるから)

 

www.youtube.com9/25のTGS基調講演を見てて、ソーシャル、SNSというキーワードが度々出ていた。

2020年、女子プロレス選手の自殺など引き金になった一因としてSNSがあった。1990~2000年の過去に遡ればセガテクモなどが開設していたBBS(掲示板)をそこで起こる問題を忌避するために閉鎖に至った経緯がある。
だからソーシャル、SNSを利用、活用したゲーム展開を考えるのはダメだとは言わない。だけどもうちょっと考えて欲しい。諸刃の剣になる可能性は十分ある。

ソーシャル、SNSを使うのであれば、ユーザも含めて運営側が上手にコントロールできる術を身に付けること。危険性は早めにキャッチして、その場で対策する。
AIや言語解析などの開発費用は目が飛び出るほど高くつき、運用コストも半端ではない。それを販売から得た売上で賄えるのか。よくよく考える必要がある。


話が広がり過ぎたが序でに話すと、将来のゲームがどうなるか。
スマホタブレット端末がハイエンドなコンソール機のスペックを越えられることは多分無いと思う。しかし今10mある距離が1mや10cmまで縮まる可能性は十二分にあるし、実際5年前と比べればコンソール機とスマホのスペックは随分縮まっている。


ハイエンドコンピュータはいかに、どうやってコモディティ化していくかが課題としてあり、コンパクトで、廉価で提供できる製品、商品を目指している。そしてそこには数千億~数兆円規模の投資が毎年のように行われているという事実。

量子コンピュータが早期に民生化できないことは先日のニュースが語っていたが、一気にジャンプできなくとも現行技術を高度にするだけでもコンソール機とスマホのスペック面での距離感は大幅に縮まっていく。
距離感が0になったときゲームはどうなるのだろうか。そう言うことも考えながらゲーム業界を俯瞰する目を養っていく必要があると思う。