ぷち内部告発。ドワンゴの実態。

昨年?もしくは一昨年か聞き漏らしがあるので正確な年はわからないが、
同番組の現ディレクターでもある石村さん(メディウム社)が、ドワンゴニワンゴ契約社員だった年の夏に、
突然1ヶ月前に契約更新しない旨を言い渡されたそうだ。それは石村さんだけでなく総勢100名にも及ぶ、事実上の解雇(派遣切り)。
右肩上がりをうたっておきながら100名もの契約、派遣社員を切るというのはおいそれと出来るものではない。法律上はひっかからないが労基局からいろいろ質問される可能性は十分あるからだ。それを断行したというのは、それなりに理由があると推察される。

ではどういう理由があったのか。

ここでも何度も触れているが、有料会員200万アカウントを超えたと言って喜んでいたGWの超会議2。でもその裏では伸び悩みが深刻化していたのだと予想される。事実、一般人の方が推移を観察し報告しているブログでは顕著であることが見えている。
自社製作番組(公式放送)をいろいろやってみたが限界が見えてきたのだと思う。
・結局人が集まる放送が限定的である
・多くの番組は1時間あたり来場者数1万~2万アカウントでそれ以上の伸びがない
・2万/hを超える番組はほんの一握りで、しかもドワンゴにとってあまりお金になっていない
・ブロマガの大コケ

今日時点の「著名人ブロマガ週間ランキング」を見ると、上位4名・1団体はニコ生主だ。(MSSP、蛇足+Gero、アール、力也、GODSGARDEN。Gods...はゲームプレイヤー団体だが)
つまり既存の著名人で稼ぎ頭になってくれる人は堀江モン、久田氏、岡田斗司夫氏の3名を除いて殆どいないことが分かる。
じゃあ彼ら=上位4名・1団体をどう扱うのか。というか、彼らはドワンゴと直接的な関係はないからドワンゴはコントロールができない。公式放送番組ごとに契約書を交わすくらいだろう。
また彼ら4名・1団体がダメになったとき、ドワンゴとして術がない。それに一時期的にランキングにのったとしても、それが長続きするかは分からない。常にニッチタレントに右往左往することになっていると思う。

こういうところから、ドワンゴニワンゴ内部はかなり荒んできているように想像できる。

センセーショナルなことをやって既存ユーザを放さず新規を獲得しながら、経費削減もやらないといけない。
だから頭脳明晰な連中を雇わざるをえなくなり、結局自社製番組の質は良くなるかもしれないが、面白さは無くなっていくだろうと思う。つまり古参ユーザ離れが急激に進むことは目に見えている。

初音ミクなどのCGMを育ててくれたことはドワンゴに感謝したい。
しかしCGMはあくまで消費者サイドのものであって、企業側のものではない。利益を追求しないCGMに対し利益追求する企業との矛盾・歪みを補うのは容易ではない。ということが分かった気がする。
CGMは利益を求めはするが利益追求するものではない。ということも同時に分かった気がする。

分かった結果、ドワンゴニワンゴは一気に既存公式番組を大幅に削減、また社内の契約社員らを大幅にカットして経費を下げ、番組拡充よりも利益追求に舵をきることにしたのだと思う。


いまや巨星を失ったジブリ。丁稚として働く川上ドワンゴ会長だが、鈴木プロデューサが彼をジブリ社長に昇格させる気はさらさら無いように思う。
表立っては川上くんに背負ってもらいたい!と笑顔で語っていても、それは彼=川上氏が売上げに大きく貢献する実績を出さないことには認めないだろう。じゃあ川上氏はできるだろうか。それも巨星・宮崎駿氏がない今に。
それには新しく皆に認められるクリエイターを発掘するか、商品カテゴリーを創るしかないと思う。
京大卒だし頭脳明晰なのは分かるが、いままで彼がやってきた事は着メロ配信とYoutubeを見てニコ動を作ったことしかない。クリエイターを発掘したり育てたりという手腕・実績がないのだ。

以前も書いたが、ドワンゴが生き残れるかどうかは向こう5年で分かると思う。
俺は5年後はドワンゴ、ニコ生が今の地位のまま生き残れているとは考え難い。
たぶん景気は2020年のオリンピック終了日までかなり緩やかながら景気は上向きでいくだろうと思っている。
TVが低迷したのは番組が陳腐化していたことはあくまで拍車をかけた追加要因でしかなく、本当の要因は景気低迷であるというのが俺の見かた。つまり今後TVが再び上向きになっていくのではないか?というのが俺の読みだ。
TV界が回復すると困るのはネット放送。つまりニコ動の視聴者数は全体的に下がり、見られる番組は金が取れる番組ではなくユーザー放送が中心になってしまうから、売上げも落ちてしまうだろう。という見かただ。

有料会員費を上げれば一気に会員を手放す事になるのは分かっている。となると有料オプションを増やして稼ぐしかなくなる。その第一弾がニコ生主のチャンネル放送限定解放だと思う。


ドワンゴがTV局に株を売りニコ生放送に民放局が参入し始めているが、結局自分を食わせてしまっているようにしか見えない。それはニコ生で得たデータ・経験は、主に深夜帯番組で活かされることになり、そのうち自社でネット展開するようになっていくと思うからだ。
NTT(DoCoMo)、KDDIau)、ソフトバンクはIPTVを持っていながらネットストリーミング放送に打って出ないのも奇妙だと思っている。だって彼らはドワンゴより遥かに資金があり、その気になればニコ生を超えることは可能なはずだからだ。

嵐の前の静けさ。とでも言おうか、ニコ動ニコ生に打って出ようとする企業があってもよいはずなのに出てこないのは、水面下で動いている証拠。のような胸騒ぎがする。




久田将義×吉田豪×?「ニコ生ナックルズ年越しスペシャル(仮)」 - 2013/12/31 23:00開始 - ニコニコ生放送
<http://live.nicovideo.jp/watch/lv161224926>