治安と地元住民感情の落とし所をどう見つけるか

「日本はどこにでもパチンコ屋があるのに、なぜカジノがないのか不思議だ」
と言っている外国人の方がいたように思う。

日本の悪いところは、学校から何メートル以内には作っては駄目と言うルールこそあるが、
駅前だろうが、住宅地だろうが、どこにでもパチンコ屋(和製カジノ)が作れてしまうことにある。
その割にはルーレット、カードゲームのようなカジノは拒否されてきている。
もうこれは民族性と言ってもいいのかもしれない。


出島を作ってそこだけをカジノ特区にするという案は随分前からあるだろうが、
米軍施設を作るのと同じで、地元地域は風紀低下を嫌って拒否する場合が多いと思う。

で、カジノって必要なの?

微妙な答えしか出せないが、経済を活発化させるには欲しい機能であることは確かだ。
しかし。近くに観光、インフラが整っていることが必要条件だと俺は思う。
空港へ行くまで3時間、駅へ行くまで1時間なんてなったら、客足が延びるとは思えない。


カジノ機能は欲しいが、それから生まれるデメリット、メンテナンスなど面倒くさいことが
多すぎて手が出し難いというのが日本の実情だと思う。

議論や研究会、WGが立ち上がっても、結局勉強会でしかないので結論を議会に提出
して終わりになる。実行する権限はないのだ。


多分日本でカジノ、カジノ特区をつくるのは「無理」だ。というのが俺の結論。


そこに人や税金のリソースを注ぎ込むよりも、他で経済支援する内容について場や人やお金
を注ぎ込むことに注力したほうが良いと思う。

なんでもスピード、スピード感が大事。
小さなことなら3日。大きな枠組みなら3ヶ月で青写真が出せないのなら、やめたほうが良い。
労力、精神面、金銭面などのデメリットが大きくなるだけなので。


どの国でも、誰でも、得手不得手はあるので。
不得手分野を頑張ることに意義はあるが、膨大な時間などのコストを考えた上でやらないと
いけない。



カジノが国を救う?“MICE”が切り札に  :日本経済新聞