オオカミ少年・東電+菅

東電や菅が悪いというのは語るまでもないが、まだまだ彼等を祀りたてようとしている奴等がいるというところに、日本の奇妙な部分がある。
そういう人たちのことを少し前までは、「xx族」と言って揶揄していた。

しかし族は解体された。

でもまだまだ族は生きている。何故なら、根本的な部分にメスを入れようとしている人がいないからだ。
正義感の強い人はいるはずで、彼等を阻むものがいなければすんなり東電解体、菅解雇はされているはずだと俺は思う。


東電、原発、菅。
電力企業にメスを入れようとする人がいまだに居ないのは、巨大な市場で蜜を吸って生きている人が多いからだと俺は思う。

もし俺が菅の立場だったら。
あとは政界から落とされるだけなのだから、期日や内容を明確にして原発全面廃止!と言う。
それをしないというのは、単なる延命措置をやりたいという地団駄でしかない。


JR,NTT、郵便局。聖域にメスを入れた政治家は少なく無い。しかし誰一人として電力分野にメスを入れようとしないのは何故か?
これは奇妙というより世界の七不思議に入れても良いくらいだと思う。



原発の話は毎日報道されているが、彼等(東電、菅)はオオカミ少年となった。

普通なら誰かが擁護してくれるものだが、彼等は多くの人を欺いた。
彼等を嘘つき呼ばわりするだけで終始するものではない。つまり、信用失墜という単純な話では無く、聞く者すべてが感情論に走ってしまったという、デスマーチが始まったことを意味する。これが一番怖いことなのだ。

更に言えば民衆をコントロールする術がなくなったってことだ。

いますぐ菅が辞めて、東電の現幹部たちの首を一斉に切ったとしても、すぐには変わらないし、また変わる可能性があるのかもわからない。


国や経済界はもちろんだが、マスコミも私たちも、ここに潜んだ危険性をもっとじっくり見て、考えた方が良いと思うのだが。




脱原発:首相表明に政府・与党からも突き放す声 - 毎日jp(毎日新聞)
< http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110715k0000m010155000c.html >