ペルソナぽくスタイリッシュな画。商材を活かす力が問われる

副島成記(アトラスの絵師)を彷彿とさせるような、スタイリッシュな画はとても好感が持てる。

ただこういうコンテンツをお役所(京都市交通局)が使いこなせるのか?
ここから4話完結のアニメにするとか、アプリゲームにするとか。商材として使っていけるかが疑問。
せいぜい交通局の宣伝ポスター止まりにならないようにお願いしたいものだ。


ただアニメ、漫画の画をPOPにして貼るのはよくあるのだが、本当に活かせてる、
稼ぎの柱にしようとしてるよねって思えるものに出会ったことが無い。個人的に。
成功例は「ひこにゃん彦根市)」、「くまもん(熊本)」、「ふなっしー船橋市非公認)」があるが
どれも「ゆるきゃら」と言われるもので、「太秦萌」のようなスタイリッシュな絵柄のものはない。
ということは展開の仕方によっては「くまもん」らに続くヒット商品にすることが可能ということだ。

「くまもん」は許可性だがロイヤリティフリーというので様々なグッズに利用されることで
一気に展開できた良い例。
ひこにゃん」は作家とのライセンス問題、「ふなっしー」は非公認という問題がある。

「くまもん」らは、ぬいぐるみ感があって完成度もあるから幅広く受け容れられたと思うが
太秦萌」は学生や若い人中心にウケは良いと思うが、老若男女に受け容れられるかというと
ちょっと厳しい感じがする。
でもやり方によっては数千万円くらいの稼ぎにすることは可能だと思う。


自治体や国がこういったコンテンツを扱えない理由に、税金を使うからというのがあるだろう。
アニメに理解のある人なら賛成票を投じてくれるだろうが、そうでない人もいる。
現役のイラストレーターに頼んだものとはいえ、ほぼ無名だった方のを採用しているから
それほどお金をかけずにやったのだと思う。つまり交通局が払えるお金は限られているということだ。

例えで4話完結アニメという話を出したが、4話=約4~5千万円の製作費がかかるわけだ。
そんな予算を使えるほど交通局は潤ってない。むしろ毎年赤字を出してる部門なのに・・・

可能性でいうと、このキャラ使ってもらえないか?と企業、製作会社に頼みこむといったことくらいか。


市町村発のキャラクターコンテンツ展開は、なにかと難しい。



京都の地下鉄キャラクター「太秦萌」はなぜ“進化”した? デザイン会社と交通局に聞く制作秘話 - はてなニュース
< http://hatenanews.com/articles/201407/20490 >