明文化と明文化に沿うこと

規則、規則、規則!っていうと堅苦しくなって嫌なのだが、しかし明示化することで
色んなことがハッキリと見えてくる。自分の立ち位置がわかるようになるし、意見も
出やすくなる。曖昧な、中途半端な形だと「どっちなんだよw」と思う人がでて結果
物別れになってしまうと思う。

明文化することの良い例がスポーツだと思う。

スポーツが好まれる1つの理由に「ルールが明確である」だからだと思う。
確かに審判が誤判断してセーフがエラー、エラーがセーフになることは多々あるのだ
が、野球でも相撲でもサッカーでも誤審がある度に審判制度について議論がわく。
議論がわくというのはルールが明確だからで、もし曖昧なルールしかなかったら誤審
について議論ができないと思う。


自由奔放に自分のやり方でやりたい。それは誰もが思っていることだ。
私は私達大勢の中で暮らし、活動している以上、どこかに共通項(接点)がなければ
お互い上手くやっていくことが出来なくなる。
そう言った意味でも「明文化」は不可避だと思う。

もちろんケースバイケースではあるが、そのケースバイケースはなるべく少なくした
ほうが、個々人からの見通しも良くなり、意見も出やすくなり、結果良い方向に向く
と俺は思う。お互いの主義主張を超えて意見がまとまればだけれども。



他でも触れたが、あるゲームプレイ実況動画が1つの問題になった。
セガの名越氏が「製作者として悲しいけど、時代の流れ。」と許容する発言がある
一方で、同じセガぷよぷよチームは同作のゲーム実況放送や動画に対して規定を設
けた。
ニコニコ動画に関して言えば以下に該当する場合は放送や動画アップを控えるという
暗黙のルールがある。
・最新作(発売直後)
アドベンチャーゲーム(ネタバレするから)
・R18(成人向け)ゲーム(公序良俗に反する)

つまり作品の全容が漏れてしまうことで購買心を損なわせるような内容の場合はNG
というわけだ。
一方でオンラインゲーム、オンライン対戦は最新作であっても許容されている。


2011年は著作権絡みの件で大きな出来事に終止符が打たれたり、新たな提訴があった。
Winny作者の無罪確定
・私的録画補償金の支払い控訴却下(SARVH側は上告済み)
・出版物の自炊代行業者に対して原作者等が提訴


家庭用ゲーム機の取説には書かれていることは少ない気がするが、ぷよぷよチームの
ように「明示化」しておく必要はあると思う。
Aileの渡辺雅宣氏が刑事裁判にするしかないと言っているが、ItMediaの記事を読む
限り渡辺氏自身は裁判を望んでいないことは容易に伺える。


話は逸れるがモラル低下は教育低下が原因だ。
1回言ったからとか、二十歳を超えているからとか。そういう単純な理由でその人を
教育しないというのはナンセンス。言って出来ないのであれば、何度も何度も何度も
繰り返し言って正すことが必要だと思う。


ゲームプレイ実況放送や動画投稿のルールは、取説などに明示化すべきだと思う。
渡辺氏が言うように罪だということの認識は必要だが、本当に知らずに生放送や投稿
している人はいるので、そこをどう意識を高めるかということを考えるべきだと思う。
知ってて当然だから告訴します・・・という流れにはなるべきじゃない。


悪質犯は確かにいるが、モラルを教育せずに責任だけ押し付けるのも悪だと思う。
もちろん業界が様々な広告をすべきだが、文科省が学校の授業の中でも教えるべき
ことだと思う。





[参考元]
実況プレイ動画とは (ジッキョウプレイドウガとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
< http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AE%9F%E6%B3%81%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E5%8B%95%E7%94%BB#right >

Aileはなぜプレイ動画に「激怒」したのか? 「徹底交戦」ににじむゲームメーカーの怒り (1/3) - ねとらぼ
< http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1106/10/news014.html >