セックスってなに?

先日に引き続き桂正和作品「M」を読んでみた。

こちらは短編集なのだが、どうなの?、っていう印象だ。
好きな彼女が言うがまま?彼女の攻勢に抵抗して禁欲に徹しようとする松田。
逆に、彼からのプレゼントを拒絶しつつも、彼の禁欲を解こうとする睦月。
って一文にまとめると、グラデーションになってるって今気づいたw

最後「ずっといっしょだ」と言い、彼女から別れていった風になっているが
その辺は微妙だなあと。同じ思いなら、お互いが同意して別れたってことに
しないと辻褄が合わなくなるように思うのだが。


いわゆる貞節を守るという考え方は儒教キリスト教などの宗教に関係する。
また今の貞節観念は、第二次世界大戦後に確立したものと聞く。

現実は違うが、大昔だとレイプや近親相姦なんて日常茶飯事なくらい起きて
いた出来事だと聞く。それらに対して1つの歯止めをかけるためにルール化
したのじゃないのか?と思う。


で。「M」に関して言えば、お互い今まで得られなかった経験を得たので、
精神的に果てた(満足した)。というオチになっているが、んーどうなんだろね。
電影少女と比べて、主人公たちの気持ち、欲求が見事成就できた。とは言い
難いのではと感じる。

電影少女・恋編でも、気持ちの擦れ違いが表現されていたが、桂氏が書き続け
たいと思っているネタなのかもしれないと思うがどうだろうか。


実際の恋人同士でも、ガンガンSEXする人たちもいれば、結婚するまでは
我慢するんだという考え方もいる。いずれにしてもこれに、正解はない。

しかし動物的本能に従えば、この人と子供をつくって子孫を残したい。という
のは自然的なこと。

と考えれば、セックスを快楽と考えるのか、子孫繁栄と考えるのかだろう。
ただの快楽と考えれば、それは俗悪的になり、子孫と考えれば健康的になる。
という考え方は宗教であって、それは本当に私たち一人一人の考えなのか?
となると、俺は違うんでないかい?と思うのだが。

何をもって、その行動は自然だ、と言えるのか?という判断基準が不透明な
ので厳密なことは言えない。ただ俺から言えることは
「やりたい!」「抱きたい!」
って思ったなら、それは自然なんじゃないかと。

「アドレナリンを脳髄にぶちまけたいんだ!」と思ったなら、それは俗悪で
しかないんじゃない?wと思うがどうだろうw